中古マンションリノベーション@南葛西~解体中
今年の2月にご紹介した中古マンションリノベーション@南葛西。
同じマンションの上階の同じタイプのお部屋をリノベーションすることになりました。
どんなお宅だったかというと、
個室が中途半端に広くきっちり区切られていた3LDKを、個室を広く取らず、収納スペースと
LDKを広く取り、引き戸を多用して開放感のある空間にしたプランでした。
当社がご提案する、シンプルナチュラルに仕上げたお部屋でした。
今回取り組むのは、このお部屋と全く同じタイプの階違いのリノベーション。
『そんな偶然ある?』
なかなかないですよね。実は、このマンションを気に入ったご親族がご購入されて
リノベーションをすることになったのです。
さて今度のプランはというとこんな感じです。
若干修正が入りますが、ほぼこのような形でリノベーションが進みます。
特徴的なのは、キッチンの冷蔵庫の並びに洗濯機を置いたこと。
基本的に奥様はリビングで過ごすことが多いもの。
でしたら、隣接するキッチンに洗濯機があれば、動線のロスも時間のロスもなくなります。
あと、ダイニングのそばに小上がりの和室を計画しました。
腰掛けるのにつかれたら、楽に和室でゴロン。
気持ちいいでしょ?
そんなことをイメージして設計しました。
さて、現段階では解体中。
今日はその模様を少々ご紹介しましょう。
壁から床から全部きれいに剥ぎます。
結構な廃材が出ます。
お住まいの方にご迷惑にならないよう、様子を見ながら排出します。
コンクリートの上に緩衝材を敷いてフローリングをしています。
今回は床暖房を施工し、バリアフリーにもするので、床を上げます。
二重床というやつです。
二重床とは、こんな感じ。
最終的には、一部を除く全面二重床にします。
床暖房は説明不要だと思いますが、バリアフリーは少し解説をしましょう。
この二重床、高さを何に合わせているかと言うと、ズバリ浴室の洗い場。
脱衣所と洗い場のバリアがなくなるのはもちろんですが、重要なのは洗い場と浴槽の”またぎ”。
コンクリートスラブに直接床が来ると、浴槽の高さを下げられないので洗い場と浴槽の高低差が
そのまま出てしまいます。これ、齢を重ねるとしんどいんです。
二重床にして洗い場の高さを上げることで、浴槽との高低差を和らげられる、
これが狙いです。
この写真もあまり見慣れないとおもいますのでご紹介しておきましょう。
壁面に丸い跡が見えますね。これ何かわかります?
ヒントはこちら、
赤丸で囲ってる所に使われている素材。粘土のようなボンドです。GLボンドといいます。
構造躯体であるコンクリートの壁面に石膏ボードを貼り付けるときに使います。
コンクリートは釘が打てませんのでこのような工法で取り付けます。
大きなビルなどは軽量鉄骨で下地材を組み立てますが、この規模ですとこの工法の方がメリットが大きいです。
丸い跡はこのボンドを取り外した跡でした。
さあ、解体が終了いたしました。
ここまで完全にスケルトン(構造躯体)の状態になりますと、完成時は新築の装いになります。
工事の進捗を随時ご紹介してまいります。