キャットウォークのあるマンションリノベーション
過去に何度か工事をさせていただいているお客さまより、マンションリノベーションのご依頼をいただきました。
ご要望は、大きく3つ。
・室内を一新して、広く使っていた寝室を2つに分け、子供部屋を設けたい。
・玄関側の居室が使われていないので、壁を無くして広いホールとして使いたい。
・愛猫のためにキャットウォークを創ってあげたい、です。
まずは既存のリビングから。
もともと和室だった左側のお部屋、過去のリフォームで壁を無くし、畳だけ残していました。
今回、畳を撤去し、床を貼り替えます。
こんな感じです。
畳コーナーがあるのも雰囲気いいですが、こちらの方が掃除はしやすいし、家具の配置なども自由が利きますね。
こちらは玄関側の居室。
正面に腰高の窓が半分見えています。
右手の壁は、
玄関内部の土間収納。
窓を半分づつ分け合った収納がありましたが、今回のリフォームで洋室とこの玄関収納を無くし、広いホールをつくります。
LDKと仕切るため、引き戸を設けるのですが、床のレベルが揃っていないため、モルタルで高さを増したりと、諸々細かな工事が必要でしたが、仕上がりますとこんな感じ。
こちらがホールの土間部分。
自転車も余裕で置けて、姿見も寄ったり引いたりして確認できるのでいい感じです。
この写真は土間部分に寄ってますが、この手前に3〜4倍ほどの室内空間とつながっています。
こちらはキッチン正面の空間です。
右手の引き戸から先が玄関ホールです。
この建具、下部が透明のガラスで、上部は摺りガラス。
ご家族が外出するときは、建具を締め切り、猫ちゃんたちはこのスペースを含むLDKのキャットウォークに居てもらいます。
ご家族が返ってくると、猫ちゃんたちが寄ってきます。
下部が透明のガラスなら、その様子をしっかりうかがえます。
でも、お客様がいらしたときに、全部透明ガラスだとちょっと嫌ですよね。
目隠ししつつ光を採りこむすりガラスにしています。
こちらはキャットウォークに使う、ルーバー状の通路。
幅30㎝あれば、猫ちゃん同士が行き違えるので、その広さを確保しています。
当社の1階、作業場でつくりました。
ということで設置した模様がこちら。
先ほどのキッチン正面のスペースです。
天井にぐるぐる回遊できるキャットウォークを設け、左手やや下のステップを経由して下がり壁の下をくぐり、I型のキャットウォークに移ります。
その先には丸い穴が空いていて、ステップを経由して、リビングダイニングに行きつく動線です。
ちなみに正面の壁は磁石のつく、タカラスタンダード、エマウォールで仕上げました。
正面左の壁についているのが、空中回廊に上がるためのステップです。
早速猫ちゃんが上に上り、顔を出してくれました。
上から下を眺める猫ちゃんも満足そうだし、下から影を追ったり、ルーバーの上を駆け回る様子を見て過ごすご家族も楽しそうですね。
洗面所にはドアくぐーるを取り付け、閉めたまま出入りできるようにしています。
今回のリノベーションは構想1年、工事期間約2か月。
キッチン以外はほぼすべて手を入れています。
お住まいになられたまま工事を進めましたので、ご不便をおかけしたこともございましたが、無事に完了いたしました。
ありがとうございました。