車庫倉庫つき一戸建てリフォーム①
早いもので9月も3週目です。
あと10日もすると秋分。昼と夜の長さがほぼ同じになる日。
いよいよ、本格的な秋ですね。
さて、今日から戸建大規模リフォームの模様をご紹介しましょう。
まずは、リフォーム前の様子から。
向かって右側にマンションが建つ、2階建ての一戸建てです。
この写真ではそれほど古くは見えませんが・・・
横から見ると、古びてしまっているのがわかりますね。
築40年。外壁の色味が変わってしまっています。
1階は倉庫兼車庫。
ご自宅を倉庫に事業を営まれているご夫婦のお宅です。
中古住宅として購入され、40年経過するのでそろそろ手を入れたい、とお声掛けいただきました。
早くしないと急に何かが、というわけでもありませんが、大きな地震が来たら不安ですよね。
今回は耐震性を高めながら、暮らしやすい間取りへのプラン変更、増築も行います。
まずは、ビフォーの間取り図からご覧頂きましょう。
まず注目したいのは、1階の車庫・倉庫。
完全に”枠”ですよね。横揺れがきたら、2階ごと『バタンッ!』と倒れてしまいそう。
就寝中にそんなことが起きたら・・・と思うとぞっとします。
2階は団地を思わせるようなDKを中心に個室をたくさん作ったプランです。
皆様ご存知のとおり、昨今はなるべく仕切らずオープンに暮らすタイプが好まれています。
そんなことから、リフォーム後のプランはこちら
まず1階は、とにかく安全性を重視するために、強度の保てない柱を入れ替え、耐力壁を
4枚増設しました。もちろんこれは、職人さんや設計士の勘によるものではなく、
構造計算をして、安全であろうと言われる水準まで耐震性を高められる壁です。
(赤い点線の丸囲み)
加えてお手洗いも増設。お仕事中に上がったり下がったりするのはちょっと面倒だったりしますので。
あと、玄関は引き戸にしました。
2階は大幅に変更しました。
DKと洋室を1つのLDKにし、洗面・浴室を2帖分大きく、バルコニーもつくりました。
冒頭お写真でお見せしたとおり、周囲にはマンションが建ち、日あたりも良くないし、視線もなかなか抜けません。
そこで、部屋の広さよりも、採光、視線の抜け、緑を配置して潤い、彩のある空間を作りました。
そして、元々居間と和室があった部屋は、書斎と和室に変更。ゆったり使います。
でも、お仕事をご自宅でされているので、もう少し広いスペースが欲しい!というわけで、
小屋裏に20帖分のスペースを増築しました。
これだけあれば、広さは十分。
そもそも、築40年の中古住宅。
建て替えるか、リフォームかで相当迷われましたが、結果リフォームをお選びになられました。
理由は2つ。
1つはもちろんご予算的にお安く済むということ。
もう一つは建て替えようとすると、狭くなってしまうということです。
それであればと、リフォームをご選択されました。
狭くなるどころか、20帖分の広さを純増できました。
これより、数回に渡って工事中の様子と完成した後の模様をお伝え致します。