お近くにお住まいのお客様より、「シロアリが出ているようなので見てほしい」とお声がけいただきました。
現地にお伺いしてみると、
柱の横、陥没しているのがおわかりいただけると思います。
寄ってみると、
かなりやられています。
このあたりを手で押さえてみると、フカフカしていて畳の下の床材もやられているようです。
早速、床下をチェックします。
このようにシロアリが通った跡=蟻道が確認できました。
しかし、その上の土台に被害は見られません。
一部、このように濡れている部分を確認しました。
これは、給湯配管の銅管が水漏れを起こしているもの。
最近のお住まいの給湯管に、銅管が使用されることはほとんどありませんが、昔はよくつかわれていました。
銅管は長年使っていると、電蝕により銅が溶け、水漏れを起こす場合があります。
こちらは、別途対応することにします。
水漏れは発生しているものの、構造材にシロアリによる被害は見られませんでした。
ということで、対処する施策は2つ。
敷居の修繕と、シロアリ予防です。
シロアリ防除剤は、大阪ガスのグループ会社、大阪ガスケミカルのタケロック。
左が土壌用で、右が木材用。
那須御用邸や姫路城などの歴史的な建物にも使われる信頼性の高い薬剤です。
安全性も高いのですが、養生もしっかり行って、
このように散布します。
土台などには、
木材内部にも注入。
これで、しばらくの間は、シロアリ対策は大丈夫。
5年間の保証期間があります。
食われてしまった敷居は、
この通り、すっかりきれいになりました。
今回は構造部分までやられる前に対処できたので、大掛かりな工事に至らず、良かったと思います。
お住まいの異変に気づいたら、ぜひお早めにお声がけをお願いいたします。