毎度お世話になっている地元のお店屋さんから、「倉庫を建てたい」とご依頼をいただきました。
広い敷地の一部、雑草を抜いて建物の配置を決め、工事がスタートしました。
これはなにをしているかというと、単管パイプを杭に見立て、地盤補強をしているところです。
今回、平屋の倉庫ということで、建物の重量が軽いため、構造計算上は地盤補強の必要がありません。
しかし、江戸川区は地盤が弱いところが多く、普通の家を建てる場合は、地盤補強しないケースはほとんどありません。
万が一、地盤沈下でも起きてしまったら大変!
ですが、住宅並みの杭を打つとなると、それなりにコストがかかります。
ということで、コストを抑えつつ、リスクを回避できるように、この単管パイプを地中に埋め、杭に見立てています。
ユンボで固い地盤にぶつかるところまで押し込みました。
全ての単管パイプを、もうこれ以上埋まらないところ=固い地盤まで押し込み、余った上部をカットしました。
その上に砕石を敷き、湿気が上がらないようにシートで覆い、基礎工事をスタートします。
基礎のコンクリート打設工事の後、その周りも車を止められるようにするために土間コンを打っています。
というわけで上棟しました。
これくらい引いてみると小さくみえますが、8帖大の広さがあります。
こちらは屋根の様子。
軒先部分にガムテープのように見えるテープを貼って、
その上からパネルで覆います。
このテープは、その下の野地板を守るために貼っています。
このパネルが結露すると、内部に水分が発生、野地板に直接あたると、水分を吸い込み、腐食する原因になるのです。
このテープ1枚あれば、水分が触れるのを防げます。
その上からルーフィングを行いました。
内部は断熱材を設置して、気密シートで覆い、気密テープで密閉します。
この倉庫の用途は、食材ではなく事務用の書類と、必要があるときに打ち合わせができるスペースを確保します。
また、朝3時からお仕事が始まるため、お昼寝スペースが必要です。
そのため、心地よさが必要なので、住宅性能を上げています。
玄関土間コンの下にも、隠れて見えませんが、断熱材を敷き詰めています。
近く完成予定です。