お近くのマンションにお住まいのお客様より、バルコニーにウッドデッキを新設するご依頼をいただきました。
ビフォーの写真と、それにメモ書きした画像がこちら。
バルコニーは外ですから、砂や埃が舞って、外に出るのがちょっと憂鬱になります。
サンダルを用意しても、床と同じく砂まみれになっていたりして。
ウッドデッキがあると、砂や埃はある程度下に落ちてくれるし、足ざわりも良いのでそのまま裸足で外に出るのも苦にならなくなります。
というわけで、バルコニーの床にデッキを造作します。
メモにある”ゾロ”とは、”揃”えるからきている言葉で、室内の床に高さをそろえるということです。
床の高さまで上げると、外側の網戸の開閉時に障害となるので、その分隙間をあけなければなりません。
網戸の開閉の邪魔にならないように2㎝分下げて設置すると、隙間なく造作可能です。
検討の結果、第二案が採用されました。
というわけで、高さが決まりましたので、それに合った土台を用意します。
写真は土台をひっくり返したところ。
床面の防水層を傷つけないように、ゴム製の緩衝材を貼り付けています。
土台を設置し、その上にデッキを並べ、取り付けていきます。
全体をがっちり固めてしまうと、お掃除やメンテナンスに支障をきたしますので、分割できるように施工します。
床面より2㎝下がっているのはそれほど気になりませんね。
サッシとの間に隙間なく収まっています。
物が落ちるのも防げますし、躓いたりひっかけたりする危険も少ないと思います。
どうですか?
ウッドデッキがあれば、『気分転換に眺めのいいバルコニーにでてみよう!』という気分になりますよね。
ホコリまみれのサンダルが転がった、砂まみれのバルコニーではそういう気分にはなりません。
材は米杉。レッドシダーといわれる素材です。
水に強く、それでいてお手ごろな価格で人気の高い木材です。
素材の風合いを活かすため、今回は無塗装のモノをご用意いたしました。
非常時の避難口です。
塞いでしまったらまずいやつです。
向かって左手に少し隙間がありますので、指をかけて持ち上げればご覧の通りです。
都会のマンションに憩いの空間が出来上がりました。
特に、コロナ禍。
こういう空間は貴重ですね。