3か月ほど前に計画をご紹介した「一戸建てリノベーション@市川」。
工事がスタートしました。
今日はその模様をご紹介しましょう。
過去の計画の記事はこちら。
こちらが外観の様子です。
リノベーションの趣旨としては、それまで賃貸数宅として貸していたものを、
ご家族で快適に暮らすためにリノベーションをしよう!というものです。
具体的には、
①冬寒く夏暑い家を夏涼しく冬暖かく暮らせるようにすること。
②見通しの悪い車庫から車を出すときに見通せるようにすること
③1階にあったキッチンを2階に移動すること
④お風呂を広くすること。
⑤それに伴って、コンパクトになる洗面脱衣室をうまく収めること
⑥2階のクローゼットだった畳1帖分のスペースに趣味の部屋をつくること
さあ、それでは1つづつ見ていきましょう。
まずは①夏涼しく冬暖かく暮らせるようにすること。
このお宅、壁の断熱材はしっかりとしているものの、2階天井と車庫の天井の
断熱がスカスカであることがわかりました。
さらに車庫の天井=中2階の床の断熱材を施工します。
これは冬の寒さ対策の意味合いが強いですね。
断熱性が低いと、外気の厳しい寒さがダイレクトに伝わります。
さらに、壁面の断熱は入っているものの、現状ではこの壁に真夏は太陽の日差しが直接あたり、
冬場は、冷たい風にさらされます。
最近の家はその影響を抑えるために通気工法を採用しています。
通気層がないと外壁と断熱材がほぼ一体化しているので、外気の影響をもろに受けます。
右のように通気層があれば、外壁が暖められても断熱材と外壁材の間に空気が通るので、
その通気層自体が断熱材のような役割を果たします。
二重窓と同じ原理です。今回壁にはこの通気層を新たに施工しています。
既存の外壁に木材=通気胴縁を設置して、外壁との間に空気層をつくります。
建物全体に通気層を確保する通気胴縁を設置した後、透湿防水シートを設置します。
建築シートで見にくいですが、その上を外壁材で覆います。
これで建物周囲に通気層が出来上がりました。
屋根と床の断熱の弱点を新たな断熱材(=スタイロフォーム)で補って、
壁面に通気層をつくり、夏の暑さ冬の寒さに備えました。
②見通しの悪い車庫を何とかせよ!
これは、構造上問題ない範囲で窓を設ける予定でした。
その結果できた窓は、
ちいさ!
とお思いでしょうが、見えるということは大事です。
右を気にしながらゆっくり左を見ればどんどん遠くが見えていきます。
③1階にあったキッチンを2階に
こちらが新設したキッチンです。
もともとあったロフトはそのまま生かしました。
この階層構造、ちょっとワクワクしますよね。
④⑤の浴室洗面室の写真はまだ届いていませんので、次の機会に。
洗面脱衣室の0.5帖分の広さを浴室に移しました。
洗濯機置場がなくなってしまうため、階段下のデッドスペースだった
ところに移します。
⑥そして最後は趣味のスペース。
どこかというと、奥の左側です。
もともとクローゼットだったほんの1畳分のスペースです。
右側下部分が壁になっているのは、下に階段があるから。
下部は引き出し型の収納スペース。
その上、窓の並びには棚が創作されます。
小上がりの上、35㎝ほどの高さに机を造作し、趣味を楽しみます。
扉で仕切りませんが、まさに籠り部屋といった感じです。
これから工事は佳境へ。
ひき続き進捗をご紹介していきます!