秋も深まってまいりました。
明後日23日は、24節気で言うところの霜降です。
どうしても『しもふり』と読みたくなりますが、『そうこう』と読むそうです。
これから、11月7日の立冬までに、初霜の知らせが届くのでしょうか?
ここ数日そんな気配は全くなく、暖かい日が続きますが、急に冷え込むこともありそうです。
油断しそうなこんな時こそ、お体ご自愛ください。
さて、マンションリノベーションの工事が進んでおります。
今日は、床工事の模様をご紹介いたしましょう。
マンションリノベーションでは床の工事が大切です。
せっかくいい感じにリフォームしても、下の階にお住まいの方から、
『歩くたびに音がうるさい!』なんてクレームが来たら、大変です。
そうならないように、マンションの管理組合であらかじめリフォームをする際の工事について
規約を定めているケースがあります。
今回の現場もそのひとつ。早速ご紹介しましょう。
元の床をはがしたあとの、コンクリートがむき出しになっています。
その上に積まれているのがパーチクルボード。
木片などを固めたボードです。これをこのまま敷いたら・・・・うるさそうですよね。
この木目調の床は、コンクリートにベタっと貼られた元の床です。
その上においているのがパーチクルボードを支える柱=床束(ゆかつか)です。
下にクッションの役割をするゴムが付いています。
その上で床を支える横の棒=根太(ネダ)です。
この上にパーチクルボードを設置します。
コンクリートの床と、木目調のクッションフロアの高さが違うため、高さを調整します。
完成時にはフラットになりますね。
右奥の方、パーチクルボードが設置されていますね。
この下に配管が通ります。
防音床にする目的と、配管を収める目的があります。
床下の準備が整い、しっかり設置されました。
この上に、構造用合板をおきます。
工事の写真がなかったのですが、パーチクルボードと合板の間にもゴム付きのネジのような
ものが挟まれます。
ほとんどが無垢フローリングで覆われていますが、左側のまだ貼られていないところ、
先ほどのパーチクルボードではないことがわかります。
これが構造用合板。
3枚の床材で防音床をつくるんです。手間を厭わずしっかり施工します。
縦長のパイン材を1枚1枚大工さんが設置していきます。
無垢の床は、夏はサラッと爽やか、冬はそれほど冷たくならず、裸足が心地いいんです。
無垢材は湿度によって空気中の湿気を吸ったり吐いたりするので、伸びたり縮んだりします。
この性質が室内の湿度を調整するので、メリットといえるのですが、
伸びたり縮むということは、反ったりすることもあるので、多少の不具合が起こることもありえます。
そんなことからクレームになることもあるため、新築マンションで無垢フローリングを採用することは
ほとんどありません。
そのような無垢材の特徴をよくよくわかった上で使うのがおすすめです。
完成間近。
撮影終了次第、施工事例ページにてご紹介いたします。