9月も下旬をむかえました。
9月といえば、別名 長月(ながつき)。
由来は夜長月、雨長月などと言われていますが、今年は特に
雨長月がしっくりくるなあ、と思わせる日が続きます。
日本列島横断中の台風16号、影響が大きくならないことを願います。
さて、今日は先週の続きです。
築40年の一戸建てリフォームをご紹介しましょう。
こちら、建物全景の様子です。
この写真をご紹介したかった理由はこちら
棟(むね)の端にフォーカスしますと、鬼瓦が見えますね。
鬼の顔はしていませんが、一般にこの棟の端の装飾瓦のことを鬼瓦というそうです。
なぜこの写真をご紹介したかったかというと、瓦葺きの屋根であることをご紹介したかったから。
瓦は重いんです。
なので、余計に建物に負担がかかるので、屋根を葺き替える必要がありました。
さらに、今回は小屋裏もつくるために、勾配をきつくする必要があるので、屋根自体を交換します。
屋根を壊して替える前に、骨組みを強化します。
これは2階の梁。
ぶっとい梁の骨組みでしょ?
梁だけではなく、柱も強化しています。
本数、太さとも、構造計算に基づいて強化しています。
階段横の壁です。
筋交いも耐震を強化するための有効な策です。
このように、柱、梁、筋交い等、構造を強化する工事を進めてから屋根交換です。
こちら、古い屋根を外し、新しい屋根を施工している写真です。
実は屋根を交換する理由はもうひとつありました。
古い屋根と新しい屋根の裏側を比較してみましょう。
屋根を支える梁を登り梁と言いますが、その厚みが足らず、うまく断熱材が施工できなかったのです。
なんせ40年前の建物。
断熱材は施工されていなかったんですね。
真冬はさぞ寒かったことでしょう。
はい、このように断熱材を施工しました。
断熱性能が高い上、吹き付けた後に固まる施工性の良さもあって人気の高い硬質ウレタンフォームです。
さてこちらの屋根には断熱材が施工されておりません。
なぜかというと、これは2階の天井の写真、この上は小屋裏です。
今回の小屋裏は、2階の天井と小屋裏の床を兼ねています。
1枚の板が2階の天井であり、小屋裏の床なわけです。
このようなつくりを『踏み板天井』といいます。
ここまで、断熱材もなかったため真冬の寒さがしびれる、築40年の2階建ての家に、
断熱材を施工して2階の小屋裏天井に20帖分の広さを確保するところまでの工事を
ご紹介しました。
まだまだ続きます。