先週にもご紹介しておりました、中古マンションリノベーション@南葛西。
工事が完成しました。
全体像はきちんとした画像でご紹介するとして、今日のところは
特徴的なポイントをご紹介してまいりましょう。
先週は、当初の設計プランから変わったところを比較してご紹介しましたが、
今週は、分譲時の間取りプランからどのように変更したのか、からご紹介しましょう。
奥様がお一人で住まわれることになった、旧タイプ3LDKのマンションです。
5階の、東、南、南西が解放された角部屋、最高の条件ですね。
お一人ですがお近くにお子様ご家族が暮らすので、遊びに来た時のためにも、
なるべく仕切らない、開放的なプランになっています。
それでは、気になるポイントをご紹介していきましょう。
はい、こちらは玄関扉を開けたエントランス部分から撮ったお写真です。
リビングと玄関の間に、引き網戸を設置しました。
風を通すには、2つの向かい合った窓を開けるのが最も効率的です。
しかしマンションの場合、南側の窓を開けると北側は、通常網戸のない玄関になります。
玄関を半開きにすると、蚊が入ってきますし、夜はそれこそいろんな虫が入ってきます。
とても開けられたものではありません。
そこでこの引き網戸。最高なんです。
へ?玄関開けて無用心じゃないかって?
ご心配なく。カギもついています。
それでも、木製の引き戸を壊されたら入ってこられちゃう!とご心配の方には、玄関扉のU字ロックを
かけて開ければ安心です。
先ほどの引き網戸を開けて入るとリビングがあります。
5月にこのお宅を解体している様子をブログでご紹介した時にも申し上げましたが、
今回は2つの理由から、2重床にしています。
1つは床暖房を設置すること、もう一つはお風呂場でのバリアフリーです。
床を上げることで、浴槽を下げることができ、洗い場と浴槽のまたぎの高さを抑えることができます。
今はまだまだ必要ありませんが、体の自由がきかなくなるとちょっとした障害物がきつくなります。
この機会にきちんと処理をしておこうというわけです。
二重床にするためにできてしまった玄関からリビングへの段差はスロープで解消します。
これで、車椅子になっても安心です。
こちら、寝室に造りつけたソファ。
当社が家づくりをするときによく考えることですが、落ち着いていられる場所をいくつもつくっておくこと。
横になりたい時にはベッドで、座ってテレビを見るときはこのソファで、をイメージしています。
下部は引出し収納になっています。
こちらは、ダイニングと寝室を仕切る壁です。
この壁、がっちり仕切ってしまうと、お子様御家族が遊びに来てダイニングにいるとき、
お母様が寝室にいると完全に孤立してしまいます。
とはいっても、いつも解放されているとゆっくり休めない時もあるでしょう。
そこで写真のような障子を設置して、必要に応じて開閉して使うことにしました。
まだまだお元気ですが、将来は横になっていたほうが今日は楽、というような日もあるでしょう。
そんなときは、横になりながら、みんなと一緒の空間で過ごすことが出来るのです。
全景は、良い写真が仕上がり次第、ご紹介します。
こちらは、キッチンの並びに新設したスロップシンク。
普段、使わない時には扉を閉めて、美観を保ちます。
なぜこんなところにスロップシンクを増設したかというと・・・
そう、バルコニーでアクアリウムを楽しむため。
ここにあれば、おそうじも水の交換も、楽チンです。
中古マンションリノベーションの見どころを5つ、ご紹介致しました。
1.引き網戸、2.無垢のパイン材で仕上げたスロープ、3.造作ベンチ、4.間仕切り障子
5.スロップシンクの増設、の5つ。
共通点があるのですが、お分かりになられますか?
はい、それは全部手作りだということです。(スロップシンク自体はメーカーの商品です)
引き戸や障子、スロップシンクの収納扉などの建具やソファ、フローリングいずれも
手作りなのですね。
ですから、既製品の仕上がりとは一味違う、木の風合いが感じられる仕上がりに
なっていると思います。
完成画像はもうしばらくお待ちください。