古くて使いにくくなったキッチンを交換したい!というご要望をいただきました。
まずはビフォーの写真から。
コンロ下の扉の片方が落ちてしまっていますね。
それは、それほど大した問題ではないにせよ、新設した当時からはかなりの時間が経過しており、状況が変わっています。
改善するポイントを挙げると、
1.大きなサイズのキッチンだけれどももう少しコンパクトな方がいい。
2.大きな吊戸棚の収納があるけれど出し入れが困難なので、なくていい。
3.ガスコンロは掃除がしにくいし、衣類着火や消し忘れの危険があるのでIHの方が安心。
4.レンジフードやキッチンパネルもお掃除しやすいものにしたい。
以上に加え、キッチン全体を明るく清潔感のあるイメージに刷新することになりました。
まずは解体します。
今回の工事では、2つの大きな変更が伴います。
窓の下、銀色の穴が2つ並んでいるのがわかりますか?
これまでは壁の内部に、給水管・給湯管を通して、蛇口に水とお湯を供給していました。
新しいシステムキッチンは、床からキッチン内部に給水管、給湯管を通して、蛇口に水、お湯を送ります。
これが1つ目。
2つ目はこれまでのガスコンロがIHの電気になりますのでそちらの切り替え。
IHは他の電気製品とは異なり、200vの電気が必要になるので、新たに分電盤から配線しなければなりません。
このように天井に穴をあけ、分電盤から引いてきた電線を壁内部に通して、IHがくる壁の裏側まで運びます。
右手の四角い穴が開いているところまで電線が届きました。
左手、職人さんが座っている少し右側に太い配管がありますがそれは従来からある排水管です。
その隣に二本細い配管が見えると思いますが、そちらが新設した給水給湯管です。
これで準備が整いました。
というわけで完成しました。
ワイドサイズが40㎝ほどコンパクトになり、吊戸棚も撤去、白いお色味で見た目にスッキリと軽い感じになりました。
ご覧の通り、IHは危険がないし、わざわざゴトクを外す必要もなくサッとひと拭きできれいになります。
壁を覆うキッチンパネルも滑らかでふき取りやすいものを設置しているので、お掃除の手間も省けると思います。
天井と壁は白いクロスで、床は水まわりで扱いやすいクッションフロアに交換しています。
キッチンは奥様が毎日使う場所。
使いにくくて家事がはかどらないと、時間を浪費し、気分的にも萎えるもの。
「イヤだな」と思ったら、これからのライフスタイルに合わせてリフォームするのをおススメします。
使いにくいキッチンのリフォームは、コストパフォーマンスもタイムパフォーマンスも高いこと請け合いです。