当社の近くのご自宅で、小さなお子様の保育をされているお客さまより、リフォームしたい!とお声掛けいただきました。
4月はこれまでのお子様たちが幼稚園などに入園するタイミング。
5月になると新しく子供たちを迎えるので、それまでのこの時期がチャンスなのです。
リフォーム前はこんな感じ。
畳の上にクッションマットを敷いています。
改善ポイントは4つ。
1.冬寒いので、安全で快適な床暖房を新設したい。
2.わざわざ住宅側のトイレに往復しなければならないので、お部屋の中にトイレを設けたい。
3.不要な収納スペースは撤去して、できるだけ広くとりたい。
4.ふきんなど、ちょっとした汚れものを、さっと洗える流しを確保したい。
というわけで、解体から入ります。
畳を外し、クロスを剝がします。
左手の収納は撤去して、スペースを確保します。
今回の建物は、鉄骨住宅です。
木造の躯体とは様子が違いますね。
畳を撤去すると、畳分の厚み6㎝ほど下がります。
そのスペースを活用して、床暖房を設置します。
ところが、床暖房に必要な厚みは1㎝ほど。
その上を仕上げ材で覆いますが、そのフローリング材もほぼ1㎝。
残りの4㎝分の厚みは、構造用合板で底上げします。
元の高さに戻して、段差を無くします。
全面に床暖房のマットが敷き詰められました。
やはり足元から暖かいのが一番です。
その上に仕上げ材を設置します。
これで、床暖房の設置と収納を撤去して広さを確保するという2つの目的が果たせました。
残る2つは、トイレと流しの設置。
もと和室のどこに設置するかというと、
トイレは左手の押し入れ内部、流しは右手、エアコン下のカウンターに新設します。
内装を造りなおした状況から、下部に配管を設置して、水道を通します。
押し入れ内部は、中央やや左手に仕切りを設置して、トイレと収納スペースを分け合います。
ご覧のように、完成いたしました。
トイレと収納は3枚引き戸で仕切り、
右手の2枚を引くと、トイレが出現します。
上部の収納は、トイレ側からもアクセス可能。
左側2枚を引くと、収納スペースです。
ご覧のように、下部はトイレスペースを広く確保し、上部は収納スペースを広くとりました。
きれいに収まりました。
トイレ、流しを新設し、床暖房が内蔵されています。
収納スペースを撤去して、保育スペースが広くなりました。
これで、住宅のプライベートスペースを往復することなく、安心して保育に専念することができるのではないかなと思います。
E様、お声掛けいただき、ありがとうございました。