以前よりお世話になっているお客様より、大規模リフォームのご依頼をいただきました。
建替えるべきか、リフォームすべきか、お悩みの末、不具合のある部分をリフォームされることをご決断されました。
今回ご紹介する浴室に加え、キッチンを交換し、和室を洋室に変更、外回りのお手入れもするので、かなり大規模なリフォームとなります。
浴室のビフォーはこちら。
昔ながらの在来工法でつくった浴室です。
窓が大きいタイル張りの古い浴室は、建築時に断熱材を入れていないケースも多く、冬とても寒いです。
冬になると、ヒートショックの話題が良く出ますが、リビングから脱衣室→浴室へ移動する際に最も温度差が大きく、ヒートショックの事故が起きやすい場所です。
壁面のタイルをはがすと、
壁面は防水シートで覆われています。
こちらは脱衣室側です。
水がかかりやすい足元、近づいてみると、
水が内部に侵入し、構造部分が腐食しています。
タイルとモルタルで仕上げる在来工法の浴室は、防水性がどうしても落ちます。
古い建物の在来工法の浴室で多く見られる症状です。
床を撤去したところ。
脱衣室との出入り口を支える部材も腐食していて、そろそろ限界が近い状態でした。
浴室内部の解体、撤去完了しました。
写真正面、浴室の壁に横に渡してある板をラス板と呼びますが、一部朽ちています。
このラス板をとりのぞき、構造用合板を設置、断熱材を入れた後、ユニットバスで仕上げます。
工事の模様は、手間が足らず撮影できておりませんが、仕上がりはこんな感じ。
窓を半分以下にして、外気の影響をできるだけ少なくしています。
ユニットバスの利点は何といっても、防水性が高いこと。
断熱材もしっかり入ったので、冬の寒さもかなり違ってくると思います。
身体を支える手すりも設置しましたので、長く安心してご入浴いただけると思います。
浴室改修工事に欠かせないのは、
給湯器の交換です。
省スペースの壁設置型の新しい給湯器に交換いたしました。
気持ちよくご入浴いただけるよう、脱衣室の内装も刷新します。
床の張替えが終われば、浴室は完了です。
この後、キッチンその他の工事を進めてまいります。
そのあたりはまたの機会にご紹介できればと思っております。