台東区の築80年ほど経過した家にお住まいのお客様より、ご依頼いただきました。
以前からお世話になっている地元江戸川区のお客様からのご紹介です。
築80年となると、これまでも他の案件で不具合が出ることもあったでしょう。
これまでは、お近くの家守的な工務店さんがいらしたのですが、ここにきて何らかの事情でお願いできなくなってしまったようです。
そんなことから、当社にお声がけいただきました。
まずはビフォーのお写真から。
床の右奥、少し下がっているのがお判りいただけますでしょうか?
寄ってみると、
こんな感じ。
壁と床が離れて、浮いているように見えます。
床を支えている構造部分に不具合が起きていますね。
これは解体して、修繕する必要があります。
床を支えている根太自体は、傷んでいるように見えませんが、この写真でも右奥部分が下がっているのがわかります。
根太の下に問題がありそうです。
お施主様によると、数年前にシロアリ駆除を行ったとのこと。
確かにシロアリの駆除はされていましたが、駆除した直後はまだ構造がその重みに耐えられたのでしょう。
数年が経過するうちに、根太を支えきれなくなったようです。
かなり劣化しています。
この機会にやり替えましょう。
朽ちた構造を撤去し、新しい材に交換します。
真新しい根太掛けに交換します。
新しい構造にやり替えて、根太をかけなおします。
これで安心。
小窓の下部の窓枠も朽ちているので交換します。
根太の上に合板を載せ、床が仕上がりました。
大きい方が排水溝、小さい方が水栓用の穴です。
朽ちた窓枠も新しい材に交換いたしました。
クッションフロアを敷き、配管に既存の便器等、水洗トイレを接続するための準備を行います。
こんな感じ。
既存の便器が載って完成です。
これで安心してお使いいただけます。
水回りリフォームといわれる、トイレや浴室、キッチンなどを交換する住宅設備交換工事と違い、今回のような建物の構造を修繕する工事は、木工事といわれ、大工さんでないと対応できません。
大工職人のなり手が不足する一方、熟練者がどんどん引退し、職人不足が叫ばれて久しく、大きな問題になっています。
住まいに問題が起きた時、近くに安心して任せられる工務店がないと、とても困ると思います。
当社も例外ではありませんが、地元の皆様の家守として、しっかり頑張っていかなければいければ、と考えております。