相続された住宅の一部が、新設される道路にかかるので、減築する必要がある、というご相談をいただきました。
現地調査の模様がこちら。
実際に道路工事が始まるのはまだ先のことですが、それまで空き家だったこのお住まいを改修して使おうというこのタイミングで、道路計画にかかる部分も減築することとなりました。
当たっているのは正面左手前の角の部分。
図解するとこんな感じです。
薄い部分で40㎝、角は90㎝分減築します。
ちなみにカットする部分は広縁です。
工事が始まりました。
まずは柱や梁といった構造部分だけを残し、壁面を解体します。
壁面の解体が終わると、新しく建物を支える構造部分をつくります。
まだ仮にかかっているだけですが、真新しい材木が新しい梁です。
壁面とともに解体された広縁があった部分に、コンクリートの基礎をつくり、新しい土台を設置しました。
下に見える新しい材木がそれです。
左手が40㎝、正面が90㎝手前にカットされる部分です。
新しい構造部分の工事が終了し、接合金物が計画通り設置されたことを示す写真です。
上部もこの通りがっちり屋根を支えます。
これで古い構造を解体しても大丈夫な状態になりましたので、はみ出している部分の屋根を撤去した後、古い構造部分を解体撤去いたします。
障子の向こう側が広縁です。
あたしい壁が見えますね。
広縁の真新しい床がお目見えしました。
新規のサッシを取付けています。
一方で、浴室も改修工事を行います。
在来の浴室は冬寒いので、ユニットバスに交換します。
分厚いコンクリートに覆われ、このままでは入らないので、邪魔なコンクリートをそぎ落とします。
これで新規のユニットバスが入る状態になりました。
建物の築年も経過していて、空き家の状態が続いていましたので、細かな不具合がないかどうかチェックしながら工事を進めています。