10年ちょっと前に、当社で新築させていただいたお客様から、床フローリングを綺麗にする工事をご依頼いただきました。
色が変色して、ところどころシミになっています。
ご想像の通り、ワンチャンを室内で飼っていらして、汚れてしまったご様子。
寄ってみると、
細かい汚れがたくさんついて、お掃除だけでは対応できない状態です。
愛犬のフレンチブルドックちゃんが、亡くなられたのを機に、フローリングもきれいにしようとお声掛けいただきました。
合板のフローリングですと、一旦はがしてやり替えるか、このまま上から貼ってしまうしか方法がありませんが、この床はバーチ(日本名カバザクラ)という固い木の無垢フローリングでしたので、表面を削って新しい塗料を塗り、再生させることが可能でした。
大きな掃除機のような機械で、塗料と共に、無垢フローリングの表面を削っていきます。
きれいに削った後、表面に塗料を塗って仕上げます。
ほら、この通り!
新築時の床がよみがえります。
塗料は、蜜蝋樹脂ワックスで仕上げました。
テカテカしないマットな仕上がりが特徴です。
原料はミツバチが六角形の巣をつくるために身体から分泌する蝋からできています。
ワックスを塗ることで、表面が保護され、傷や汚れの防止、撥水効果が得られます。
ビフォーアフターで比較してみましょう。
シミや汚れが跡形もなく消え、いいお色味のフローリングに生まれ変わりました。
無垢の床は、経年変化で膨らんだり痩せたり、傷がついたりする特徴がありますが、このように表面を削ることで再生できるのが魅力ですね。
但し、どんな木でも無垢材であれば、というわけにはいかず、材によっては削ることが難しいものもありますのでご容赦を。
このようなリフォームを将来実施したいということであれば、新築時にそれが可能な材を選んでおくことが重要ですね。