6月に現地調査の巻でご紹介させていただいた『築11年目のリフォーム』です。
工事の模様をご紹介いたしましょう。
まずは玄関から。
本物の木を使った玄関扉は、歳月が経過しても渋みが出て見た目は良いのですが、なんせ縮んだり反ったりしますので、年数が経過すると不具合が出てきます。
一番のネックは、冬の隙間風でしょうか?
ドア枠とドアが密着することなく閉まりますので、そりゃ、隙間風も入ります。
最近のドアは、パッキンで塞ぐので、全然違うと思います。
この木枠は生かし、この上から枠を取り付けるカバー工法で扉を取り付けます。
ね?うまくはまっているでしょう?
どうしてこんなにピッタリハマるかというと、オーダーだから。
サイズを測って、元のドア枠にピッタリのモノを作るのです。
だからぴったりはまって、黒いパッキンとドアが密着して閉まるので、隙間風を感じさせないのです。
あら、ステキ!
見た目だけでなく、これで隙間風も気にならなくなるならやらない手はないでしょう。
しかも、スマートキーだから、携帯していれば鍵穴に鍵を入れる必要がなく、ボタン一つで解錠、施錠が可能です。
玄関問題はこれで解消。
でも、問題がもう一つ。
ポストの幅がやや小さくて、A4サイズの郵便物が入らない。
下にかごを用意していましたが、開閉が面倒ですし、見た目もいまいち。
ということで、もう一つ大きいサイズの郵便受けを設置しました。
ちょっとした違いなんですけれどね。
これで、郵便物問題も解消です。
次なる問題は、カーポート。
デザイン重視で設計されていたため、雨が降ると濡れてしまうカーポートだったんです。
木のルーバーの上に、屋根が載っているものの、運転席、助手席側とも雨が降っていたら濡れてしまう作りだったんです。
なんとか雨が降っても濡れないようにできないだろうか?
というわけで、こうしました。
こちらもLIXILのパワーアルファ。
もともとお庭にテラスをつくるための屋根ですから、家の壁に取り付ける前提です。
雨仕舞も当然考えられれている商品です。
反対側は、本来は脚部を取り付ける大型サイズですが、ルーバーにかけています。
これで、助手席側も運転席側も濡れません。
3つ目の問題も解決です。
最後は、お風呂の出入り口。
11年経過して、タイルの黒ずみが目立つようになりました。
左手が、浴室で、排水口も近い上、冬の結露も避けられず、タイルの下に水が侵入し、カビが発生していました。
タイルを上げるとこんな感じ。
タイルの下地を撤去すると、こんな感じ。
床暖房のシートです。
左側のお風呂と隣接している床がかなり黒ずんで傷んでいるのがわかりますね。
これを撤去すると、
左右に複数かかっている木が見えます。
根太といいますが、これに関してはお風呂側がかなり黒ずんでいるので交換やむなしですが、その下の縦方向に延びている木=大引きといいますが、こちらは交換はしないでも大丈夫の様子。
この段階でお声がけいただいてよかったです。
家は水が天敵なんですね。
お心あたりのある方は、不都合な真実に目を背けず、早めに対応されることをお奨めいたします。
この先は、またの機会にご紹介させていただきます。