本日、土用の丑の日です。
豪勢にウナギを食べたいところですが、絶滅危惧種に指定されるほどに獲れなくなっているということで、気軽に食べられなくなりました。
ひと昔前の倍、それ以上かもしれません。
獲れないのも問題ですが、今日の新聞によると、職人不足も深刻なんだそうです。
『串打ち三年、割き八年、焼き一生』なんて言われるくらい、奥深い修業が必要なのに、現役世代の多くが60代。
多くのお店が若手の確保に苦労しているんだそうです。
同じ誌面に、古くなったマンションが増え、修繕業務担当者の求人が急増しているという記事もありました。
どの業界も人手不足で大変だなあと思いつつ、ひと昔前の派遣切りとか、リストラとか、人を大切にしないニュースが多かった時期と比べると、働き手を大切にする時代になってきた、とも感じられますね。
人それぞれに技術や役割があって、多くの人が人の役に立つ仕事に就けている世の中がいいですよね。
『家を建てる』、『家を直す』という当社のお仕事も、専門の技術が必要な、お客様のお役に立てるありがたいお仕事です。
今回は『家を直す』ご依頼をいただいたお仕事をご紹介しましょう。
ちょっとした運転ミスにより、車庫が凹んでしまいました。
ひと昔前は、クラッチペダルを踏んでギア切り替える自動車が主流でしたが、最近はほぼ100%に近い割合でオートマチック車になりました。
クラッチの場合は、踏み間違えても空ぶかしするだけで、急発進するという事故は起きにくかったのですが、オートマは簡単にギアが入り、そのままアクセルを踏めば急発進するので、実は大変危険なんですね。
というわけで、このままでは車庫が機能しませんから、急ぎ修復すべく御連絡をいただきました。
内側から見ると、シャッターだけでなく、壁面も一部ヒビが入っています。
という分けで、シャッターを外して、壁面を補修し、新たなシャッターを取り付ける工事です。
幸い、シャッター上部に見える梁はしっかりしています。
中央部の柱は、梁と結合しているところは大丈夫ですが、下部が損傷していますので、新たな柱を沿わせます。
向かって右の壁面は、ラスシートという鉄板の上にあみを重ね、モルタルなどを塗って壁をつくったものでしたが、これも撤去します。
壁面と共に、シャッターを収納していたケースも撤去します。
こちらがシャッター脇の元あった柱とそれに沿わせた新たな柱です。
太い金具で固定します。
元の柱は、一度外れていますので、新しい柱と土台を金具でガッチリ留めています。
これで壁面の骨組みは補強完了です。
壁面はご覧のように、構造用合板で補修します。
シャッターの取り付けまでもう少し。
引き続き作業を進めてまいります。