当社では、もう何年も前から「くにっこらんど」というミニコミ誌を地元の方に向けて発行しております。
その「くにっこらんど」をご覧いただいたお客様から、先日リフォームのご依頼をいただきました。
その工事をしていたところ、お近くにお住まいのご子息様がお住まいの家の壁と床もみてほしい、
というご相談をいただきました。
今日はそちらの模様をご紹介いたしましょう。
きれいな和室。
とても築40年程経過しているとは思えませんね。
ところが箪笥を置いていた壁面はというと、こんな感じ。
黒いシミがカビです。
箪笥と壁面の間に温度差が生じて、結露したんですね。
この壁の向こうは外壁、外です。
そりゃあもう、冬の外壁面は温度が下がりますので。
でも、クロス面だけのカビですから、クロスを替えればきれいになります。
この通り。
きれいでしょ?
今回のメインは、この壁ではありません。こちらの床。
そう、この畳の下なんです。
この床、写真ではわかりませんが、凹んでいます、緩やかに。
理由はわかりません。
はっきりとした理由はわからないのですが、畳を上げてみると、
コンクリート面の色味が変わっています。
向かって右側の灰色の部分がコンクリートで、おそらく最初に工事したもの。
その後、向かって左側の色味の濃い部分が、モルタルで埋められていたようです。
要するに最初から湾曲していたものを修理した跡なのかもしれません。
原因は特定できませんが、このままでは箪笥が壁につかず、不安定。
何とか平らにできないものか、ということで、使うのはレベルモルタルという建材。
写真でご紹介するとこんな感じ。
シャビーなモルタルですから、このように施工すれば、水が池に流れ込むように入り、
凹み部分を埋めて、均さずともフラットになります。
まるでお水の如くシャビ―に見えますが、2時間もすれば上に乗れるようになり、
2~3日すれば、畳を戻すことができます。
これで、箪笥のグラグラも改善されることでしょう。
工事は進みます。