地元のお客様から、リフォームのご依頼をいただきました。
もう数年前に、お近くでリフォームの工事があり、
「なるべくご迷惑をかけないように進めますので」というご挨拶にお邪魔しました。
その時のことを覚えていただいていたようで、お声がけいただきました。
ありがとうございます。
本日ご紹介させていただく工事の内容は2つ。
1.古くなったお風呂の改修工事
2.和室を洋室に改修する工事です。
こちらが1階から見上げているお風呂の様子です。
太い梁でお風呂を支えていました。
しかし年月が経過するにつれ、木材が痩せてきておりました。
すると少しづつ不安定になってきます。
そこで、お風呂を支える構造を、梁だけでなくコンパネと呼ばれる合板を使い、
面で支えることにしました。
こんな感じ。
写真は上から見たところ。
梁の上に構造用合板を設置しています。
給排水の通り道を確保して、ユニットバスを支える台をつくります。
ピッタリと収まったコンパネを、周囲の構造材に固定していきます。
仕上がりはこんな具合です。
こんなところでも耐震金物が役に立ちます
これでガタつくこともありません。
こちら、冒頭のアングルから、やや左に振ったお写真。
ピンボケですみません。
ご紹介したいのは、左側に見えている断熱材。
ギッシリ入っています。
この裏側には外壁があり、外と内がこの断熱材によって遮られているわけです。
この上に先ほどご紹介した浴室があります。
この壁が前の写真で断熱材ギッシリだった壁の上部です。
壁面を開けてみたら、断熱材がありませんでした。
これでは、冬のお風呂が寒いはず。
建売住宅では、このようなことが少なからず起こります。
ギッシリと断熱材を施工いたしました。
冬場のお風呂は、ヒートショックによる事故が最も起こりやすい場所。
そのメカニズムは、暖かいお部屋から、脱衣所、洗い場へと
どんどん寒くなることで、血圧が急上昇します。(う~さむ~という状態)
湯船につかることで、今度は血圧急降下!(あ~、あったか~)
この急激な血圧の変動により失神してしまい、溺れてしまうんです。
「そんなんで溺れる?」とお思いかもしれませんが、1年間で5千人ほどが命を落とし、
9割以上が65歳以上と聞くと、「なるほど」とご納得いただけるのではないでしょうか?
冬がはじまるこの時期が絶好のタイミングです。
(但し、断熱材は暖房ではありません。温めた熱を逃げにくくするための工事ですので、
ヒートショックを防ぐには、部屋ごとの温度差が出ないように暖房する必要があります)
さて、こちらは、1階の和室です。
畳のお部屋から、板張りの洋室にリフォームします。
畳を外してみると、こちらも床の断熱材が施工されていません。
いくら畳の厚みがあるからといったって、底冷えは免れない。
ましてや、床張りにするのであれば・・・。
ということで、新たに断熱材を施工してまいります。
畳の厚みが6cm分ありました。
木と木の間に施工されている青い部材が断熱材、3cm分です。
この上に1.2cmの床材を施工すると、1.8cm分元の床より下がってしまいます。
そうなると、余計な段差が付いて具合が悪いですよね。
その段差を解消するために、断熱材と断熱材の間に高さを調整するための床を支える
材料を施工しています。
この材料のことを根太(ネダ)といいます。
青い断熱材には番号が書いてありますでしょ?
なぜ番号が振られているのか?
この断熱材は当社事務所下の作業場で加工しています。
広いし道具もそろっているので、圧倒的に作業が効率的に進みます。
でも、加工した後に運んで施工する間に、どれがどれなのか混乱してしまいますよね?
そのために番号をふっているのです。
この季節は、「気になるところを今のうちに直して新年を迎えよう!」
というお客様からのご相談を多く頂く季節です。
台風の季節も終わり、雨が少なく、工事日和が続くこの季節。
気になることがありましたらぜひお声がけください。
工事は続きます。