「お寺のお手洗い」3回いうと、早口言葉になりそうです。
そんなことはさておき
古くなったお寺のお手洗いを改修する工事がはじまりました。
現状はこんな感じ。
手間暇かけてつくった様子が想像できますね。
玉石タイルがレトロな雰囲気を醸し出しています。
昭和の頃によく見た手洗い場、壊してしまうのが惜しい。
今では、あまり見かけなくなりました。
壁面に正方形のタイル、底に玉石タイルで、統一感があります。
右側には、男性用小便器もあります。
そうなんです、男性用トイレと女性用トイレが、手洗いを挟んで
同じところにある、というのがあまり評判がよくないとのこと。
それが、改修する一つの理由です。
もう一つの理由は、かなりの年数が経過していて、劣化が激しいし、冬寒いので、
このタイミングで新しくしようということになりました。
さあ、工事を始めよう!という時に、職人さんが受難!
蜂に刺されてしまったんです!
それならばと、業者を呼んで、駆除してもらうと思ったのですが、巣が見つかりません。
「仕方がない、それでは注意しながら始めよう」と解体したら出てきました。
でっかいのがありました。
すかさず、当社の豊島君が市販の殺虫スプレーを駆使して駆除し、
事なきを得ました。
気を取り直して、解体へ。
壁の一部には土壁が使われていました。
柱や土台もかなり年季が入り、朽ちているところも見られます。
内装を完全に撤去して、骨組みだけの状態になりました。
まずは、建物の構造部分を補強する工事から入ります。
骨組みです。
もともとあった梁に、新しく太い梁を沿わせ、ボルトと接合金具で固定します。
梁と同時に、古くなった柱も新しいものに交換します。
こちらは、基礎の立ち上がりに載った土台。
腐敗がすすんでしまいました。
これも交換します。
赤い矢印で記した木が交換後の土台です。
その下、コンパネと呼ばれるベニヤ板と土台の隙間に、
なにやらピンク色っぽいものがうっすら見えるのわかります?
それが、中央下と右手に見える断熱材です。
冬の底冷えを抑えるために、床に断熱材を敷いています。
季節はもう秋。
2か月もすると、冬の足音が聞こえ始めます。
そう思うと、今始めるのがベストですね。
秋は、お掃除するにも、リフォームするにもベストシーズンです。
寒くないので不便が少ないです。
冬に室内工事をすると、扉の開閉をするにしても、冷たい空気が入り込み、
ちょっと嫌な気持ちになったりしますよね。
そんな時に、あけた状態をキープしなければならなくなったりして。
それに比べ秋は、暑くも寒くもなく、ちょうどよく乾燥していて乾きも早いのです。
気になっていることがございましたら、お気軽にご相談くださいませ。