今日の雨は冷たかったですね。
次第に寒いと感じる日が増えてきたように思います。
少し前から風も流行っている様子。
お身体、くれぐれもご自愛くださいませ。
さて、それほど規模は大きくないのですが、今のお家に収納が少ない!と思っている方にとっては
面白い工事だと思いますので、今日はその模様をご紹介いたしましょう。
綺麗に片付いたリビング。
数年前に建売を購入されたお客さま。
どんどん荷物が増え、今ある収納スペースには収まらなくなったんだそうです。
『どうしよう、もうどこにも入らない・・・』
途方にくれて天を仰いだら、『あ、まだあった!』と仰ったかどうかはわかりませんが、
収納スペースに使えそうなスペースを見つけました。
そう、天井裏スペースです。
左の手前側は、吹き抜けとロフトがあるのですが、その奥、キッチンの上は閉ざされた小屋裏です。
照明器具の左に見える四角は点検口です。要は空間が空いているということ。
このスペースに小屋裏収納を作ることを計画いたしました。
お~、空いている!小屋裏収納にちょうどいい空間が!
でもそのまま、穴を開けて階段をつくればいい、というほど単純ではありません。
見事に空っぽ。断熱材らしきものが何もありません。
要は、この屋根裏は、断熱された室内空間になっていないということです。
ではどこで断熱されているかというと、
断熱材が、天井の裏に置かれていました。
これは断熱材が施工されている、という状況ではなく、断熱材が置いてある状態です。
天井裏で断熱するのであれば、一面に隙間がないようにしっかり設置する必要があるのですが、
置かれていただけでした。これではもうほとんど断熱されていないのと同じです。
建売住宅ってやつは、本当にもう・・・。絶句。
まずは、リビングと小屋裏をつなぐ開口部を設置します。
折りたたみ式の梯子です。
先にご紹介した点検口の隣に設置しました。
あたりまえですが、サイズはピッタリ。
あんまり重くて大きいものは厳しいですが、衣類や小分けに出来るものなら余裕で運べるでしょう。
白でスッキリ収まりました。
約8帖大の収納です。この純増はおおきいですよね。
さて、最後に断熱工事をやり変えます。
小屋裏の壁面を断熱材で覆います。
壁面を覆うだけで冬の寒さの侵入を防げるはずもありません。
しっかり留めて、外気が入らないように施工します。
壁面を終えたら、屋根裏に断熱材を施工します。
収納物が置かれる床は、先にフローリング工事を終えています。
はい、屋根裏の断熱材施工終了しました。
『え?これで終わり?むき出しのまま?』
はい、その通りです。
壁は、元あった壁材を戻しだけですので、ほとんど費用はかかりませんが、もともと仕上げ材がなかった
天井裏は、何かでおおうとなると、当然コストが発生してしまいます。
どうせ荷物を置くだけですし、人にみられる心配もないですから、屋根裏は断熱材むき出しで
コストを抑えることにいたしました。
都心に圧倒的に近い、ここ城東地区は大変便利ですが、それだけ十分な広さを確保するのが
難しいケースが多いです。
そんな時に、閉ざされた小屋裏を活用して収納スペースにするのはとっても賢い方法だと思います。
お心当たりのある方はぜひお声がけくださいませ。