もう30年ほど前からお世話になっているお寺が千葉県流山市にあります。
歴史ある立派な境内には緑があふれ、建物がたくさん建っています。
当社には寺社建築専門の技術があるわけではないので、特別な建物の修繕は岐阜から大工さんを呼んで
工事をされるのですが、それ以外のメンテナンスは当社にご依頼をいただいています。
緑がいっぱいということは、当然その中には落葉樹も含まれ、葉っぱが落ちます。
葉っぱが落ちたら掃けばいいんですが、屋根の上はそうはいきません。
たまった葉っぱの行き場は、
雨どい。
瓦の端に半分以上隠れていても、落ち葉があふれているのが確認できます。
放っておいてもきれいにはならず、溜まる一方。
次第に水の流れが悪くなり、あふれ、外壁に滴り、地面に打ちつけられたり。
これが建物を傷める原因になります。
この雨どい掃除も当社で行います。
こちらが今回の本命、瓦のズレ。
昔の瓦は、屋根の上に土を緩衝剤のようにひいて、その上に乗せるだけ。
これまでこの状態で保たれていたことの方が不思議といえるかもしれません。
大きな地震が来れば、落下することもあるでしょう。
瓦1枚の重さは3キロ~5キロ近いものまであります。
2階から落下して、人に直撃するようなことがあったら大変。
今回はこちらの葺き替え工事を行うことになりました。
といってもたくさん建物があります。
今回はこちら、渡り廊下の屋根の瓦。
こんなに長い。
立派なお寺には立派なお寺なりの悩みもあるんです。
なんたって、メンテナンスが大変なんです。
それをしっかりやるから、心落ち着くお寺になるんだと思います。
写真のように、渡り廊下は2階。
その下はクロスするように通り道になっています。
これより、工事スタートです。