毎度お世話になっている、ご近所様より、「屋根を見てほしい」というご相談をいただきました。
なんでも「お宅の屋根が大変なことになっています!見て差し上げましょう。」と、訪問販売の営業マンが押し掛けてきたんだとか。
コロナが5類に移行し、日常が戻ってきたのはありがたいことですが、どうやら訪問販売の営業も復活し、国民生活センターに寄せられる相談件数がうなぎのぼりに増えているようです。
見て差し上げましょうか?というお声掛けに対し、じゃ、お願いします、というと、必要のない工事を勝手にされて高額な請求をされたり、壊れてもいないのに故意に壊されたりしたという事例が紹介されています。
まっとうな会社は飛び込み営業を行いませんので、勇気を出してお断りしましょう。
で、今回の場合は、そのように言われたので、心配なので見てほしい、とお声掛けいただきました。
確認すると、ところどころにサビが見られました。
特に雨漏りなどの症状があるわけではありませんが、これまでメンテナンスをしていなかったので、この機会にやっておこうということで、屋根の塗装を行うことになりました。
屋根の塗装を行う理由は、防水と美観の回復です。
工程は、さびを落としつつ、古い塗料をきれいに落とす下地調整を行います。
塗装工事は下地調整がとても重要で、塗料の付着の良し悪しを左右します。
下地処理を行った後、下塗りとなるサビ止め塗装を行います。
手前の黒い部分が、さびを落とし、下地処理を終えた状態で、上部がサビ止め塗料を塗り始めたところです。
しっかり塗り上がりました。
この後、適当な養生期間を経、仕上げの塗装にかかります。
仕上げ材のお色味は青、軒先近く、雪止めのあたりからスタートします。
まずは細かい部分を刷毛で塗り、
広い部分はローラーで仕上げます。
無事に完成しました。
今回使用した塗料はこちら。
右手がグレーのサビ止め塗料、左手が仕上げの塗料です。
屋根・壁は、四六時中外気にさらされています。
室内の家具を外に放置すると、気付いたらボロボロになっているように、その環境は想像以上にハードです。
「そういえば10年以上何もしていない」と思ったら一度、点検されることをお勧めいたします。
防水性能が落ちると、雨漏りなどのリスクが高まりますので。