これまでブログ等で進捗状況をお伝えしてまいりました「47㎡の土地に建てる二世帯住宅@葛飾区」。
完成が近づいてまいりました。
お引渡し前の状況をお伝えいたしましょう。
1階親世帯の洋室です。
左手にTV台と書斎コーナー兼ねるカウンターを造作しました。
右手天井に見えるのは川口技研のホスクリーン。
いざという時の室内干しに便利です。
クルリと回せば、外せますので必要な時以外は、取り外しも可能です。
道路と建物に距離がないので、視線が気にならないよう、ハイサイドサッシを取付けました。
床は秋田杉。
これまでの当社の施工事例と比べると、違いが判ると思います。
多くはこのパイン材をご提案しています。
今回採用した秋田杉は、とても柔らかく、木の香りもパイン材より強め。
経年変化も楽しめる木です。
一方、やわらかいだけに傷つきやすい面もあります。
無垢の木は、傷がついてもある程度元に戻ろうとする性質がありますし、そもそも傷そのものも素材の味となってあまり気にならないかもしれません。
一方でこのパイン材は、杉に比べて硬く、年輪が少々浮いているので、足裏に心地よい刺激を感じます。
なにごともお好み次第です。
玄関を入って2階に暮らす子世帯の居室に上がる階段です。
北側で光が入りにくい階段に光を取り込む高窓を設置しています。
これがないと昼間でも真っ暗になってしまいます。
夜は左の壁に取り付けた室内窓から光が入ります。
正面の窓はチェーンで開閉でき、空気がこもったらここから抜きます。
右手の階段から上がってきた2階子世帯のダイニングキッチンです。
設計の小澤がチェックをしていますが、その右手に見える窓が階段室に光を通す室内窓です。
カウンターキッチンの背面の造作はマガジンラック、小澤の左手キッチン収納、その左のカウンターや吊り天井もすべて造作です。
狭小住宅は後付けで収納をそろえるとどんどん狭くなるので、最初に収納を確保するのがポイントです。
さて、小澤の頭の上あたり、黒い2本の支柱に板がかかっています。
これは、機能性を重視したものというよりは、意匠、見た目を意識したものです。
レンジフードの位置がずらせず、コンパクトなキッチンに大きな頭のレンジフードが強調されすぎていました。
そこで、レンジフードの延長線上に、アクセントを設置すれば気にならないのでは?と試行錯誤して造作しました。
圧迫感が出ないように、それでいてレンジフードが目立ちすぎないようにしつつ、工夫次第で収納にも使えます。
洗面脱衣室から浴室を覗いたところ。
洗面台は、既製品ではなく造作しています。
浴室は、タカラスタンダードのシステムバスです。
浴室は多くのメーカーが商品を出していますが、タカラスタンダードの売りはやはりホーローの壁面。
汚れが落ちやすいとか、傷に強いというのもありますが、なんといっても収納です。
このように磁石でラックを取付けることができるので、棚に汚れが付きにくく、床掃除もしやすいですね。
宙に浮いて収納できるので、水はけも良くカビにくいのがメリット。
これまでも多くのお客様にご提案していますが、好評をいただいております。
こちら、2階から小屋裏に上がる梯子です。
上から見るとこんな感じ。
ロフトへ上がる階段というと、上がりにくい感じがしますが、手すりもあるししっかり安定しているので、それほど不安はないと思います。
もちろん、普通の階段に比べると急ではありますが。
この梯子は、当社の作業場で下ごしらえをし、現場で大工が組み立て施工したものです。
この作業場があるおかげで、それぞれのお宅のサイズやお好みに合わせた造作ができるのです。
ご覧いただく写真の準備が整いましたら、施工事例にてご紹介したいと思います。
お楽しみに。