間取り図とお写真で狭小住宅をご紹介するシリーズ。
今回は、「ロフト付ワンルームの注文住宅」です。
いきなりですが、間取り図からご紹介いたしましょう。
ね?本当にワンルームマンションのようでしょ?
61㎡の土地に建てた29㎡の平屋建てです。
平屋建てといっても右奥に階段が見えますよね?
固定階段付きのロフトが付いて、有効面積は40㎡になります。
それでは、外観写真から。
間口4メートルの外観です。
駐車スペースはありません。
右手に見える自動車は前面道路にとまっています。
リビング手前にキッチンを設置しています。
左手前は冷蔵庫置場です。
食材や諸々のお買い物用品の多くは、キッチンで使うものが多いですよね。
重いものは特にそう。
であれば玄関近くに設置するのが〇なのです。
こちらは冷蔵庫置場手前のクローゼット。
左手はシューズクロークで右手のポールには傘やコートなどをかけておきます。
このポール、1メートルはあるので、まずまずの収納力といえるでしょう。
通常のワンルームマンションは、入口入って左側は壁面、というタイプが多いように思います。
そうすると、とってつけたような小さい下駄箱しか置けず使い勝手が悪いもの。
左手にキッチン、収納、階段と有効スペースを配置したことで、このような
シューズクローク&ハンガーポールの収納が実現しました。
こちらは郵便受け。
マンションの玄関ドアについているポストは、狭くて取りにくいものが多いと感じます。
これなら、収納棚にきれいに置かれストレスがありません。
押し込めばバネで締まる仕組みです。
玄関を入って右手は、洗面化粧台と洗濯機置場、浴室です。
狭さは全く感じません。
一人なら十分な広さです。
お風呂も足を延ばして入れます。
こちらがお部屋です。
掃き出し窓の奥にはデッキも見えます。
ここに、ダイニングキッチンもデスクもベッドもとなると
少し余裕がありませんよね。
そこで登場するのが、ロフトです。
固定階段で上がるロフト。
階段下はちょうどよい収納ができました。
ここでロフトの図面をご紹介しましょう。
デッドスペースも含めて約9帖のロフトです。
真ん中やや右上に天窓がありますよね?
なぜここに天窓を設けるか?
ここにつけると、ロフトにも1階にも光が漏れるんです。
こちらは1階から撮影したもの。
ロフトから見るとこんな感じ。
ね、ばっちり光が入っているでしょう?
お施主様のご趣味の一つは山登り。
だから、こういうロフトで寝るのは苦にならないようなのです。
さっき「デッド―スペースも入れて~」なんてさらっとご紹介しましたが、
それはこういうことなんです。
デッドスペースといっても、モノを置いたり、縦に布団を敷いたりすることができるんです。
だからデッドスペースも含めちゃったんです。
これがロフトから天窓を見たところ。
なんかワクワクしませんか?
ガラス越しなので星はよく見えないでしょうけれど、
月明りで結構明るい日もあったりして。
山に登ってテントで寝る醍醐味は味わえないものの、
家のふとんで、夜空を眺めながら就寝なんてなかなかできませんよね。
そんなことで、一人暮らしのワンルーム注文住宅は、自分が暮らしやすいように
自由に設計できてなかなかいいものなんです。
実は、60歳を超えて家が古くなり、おひとりさまで暮らすための注文住宅に
建て替えられる方が少なくありません。
家族が減って、大きい家だと寒いし掃除も大変で暮らしにくいんです。
ひとりなのにトイレが二つあったりして。
人生100年時代です。当然と言えるかもしれません。
そんな方の立替えや減築リフォームも得意にしています。
お心当たりにある方はお声がけくださいね。