先月の初めに「新しい家づくりの始まり」でご紹介したガレージハウスの工事の進捗です。
前回は、地盤を補強する位置を決める模様をご紹介しました。
ピンクのセロハンが埋め込んであるポイントが地盤補強のポイントです。
全部で26か所あります。
この位置に固い地盤まで届く電信柱のような柱を造って、建物を支えます。
配筋の中央に1つ、その奥に3つ黒っぽい円が見えると思いますが、これがその地中に伸びる柱です。
これで表面の地盤が軟弱でも、地盤沈下の心配はありません。
さらに、配筋の下に縦に盛り上がっている山が3つあります。
正確には、山の部分が元の高さで、それ以外の部分を掘っています。
その掘った部分に配筋を組み、地中に梁を造って建物を支えます。
基礎の配筋が完了し、第三者機関のJIO=日本住宅保証検査機構という、瑕疵保険会社の方(ヘルメットをかぶっている方)が、施工状況をチェックしています。
引き渡し後、10年以内に住宅の重要な構造に大きな欠陥が見つかった場合、事業者はその欠陥を補修する義務を負いまます。
そんな事態が発生した際に、瑕疵保険から、費用の一部が支払われます。
瑕疵が見つかった時に、万一事業者がすでに倒産してしまっていたら、この保険会社に補修費の請求をすることができます。
そんな欠陥がないように、保険会社は施工がきちんと行われているかどうか、チェックするというわけです。
検査が無事に終了し、基礎のコンクリート打設工事が始まりました。
地元の警察署に道路使用許可を取って工事を行います。
4人で作業を行っています。
生コンクリートがドボドボ出ている黒いホースを持っている方。この職人さんは、ウエストポーチのような黄色いBOXを操作して、車のアームを動かしたり、生コンを出したり止めたりを一人で行っています。
その奥に、右手に掃除機のような棒を持っている方。
この棒は、バイブレーターと言って、生コンをぶるぶる震わせ、コンクリート内部に気泡がたまらないようにしています。
大きな気泡がコンクリート内部に残ると、強度が落ちますので。
一番奥の方は、コンクリートの厚みを確かめながら、生コンを均しています。
左手にカナゴテを持って立っている方は、仕上げの左官屋さんです。
前の写真で3人目にご紹介したコンクリートの厚みをチェックしている方。
レーザーレベルという器具を使って、規定の厚さになっているかどうかを確認しています。
今回の基礎の生コンは、コンクリートミキサー車5台分を使います。
結構な量ですね。
最後の仕上げ、左官屋さんの登場です。
通常、基礎コンクリートの上は、床で覆われるので、このような仕上げ作業はしません。
今回は、1階部分がガレージとなるため、コンクリートの上に防塵塗料を塗って完成です。
なので、滑らかな仕上げが必要になる、というわけです。
普通の作業靴では、生コンに重みがかかり凹んでしまうので、忍者ハットリくんが水上を渡るときに履くような草履で、やさしく踏みながら作業を進めていきます。