これまで計画を練っておりました、「ガレージハウス@江戸川区」、工事が始まりました。
今回は、これまでご紹介してまいりました「敷地58㎡の2階建て狭小住宅」完成間近の外構まわりと、新しい家づくりの模様をご紹介してまりましょう。
まずは完成間近の様子から。
傷がつかないように、玄関扉の取っ手に養生がされていますが、ほぼ仕上がっています。
黒い外観に、玄関扉とバルコニー、ウッドフェンスの木肌が映えます。
こちらはバツーという天然の木です。
固くて耐久性が高いわりに価格もお手ごろ。
ウッドデッキやウッドフェンスに用いる材として、非常にコストパフォ-マンスの高い木です。
ちなみに2階のバルコニーに使っているフェンスは、天然の木ではなく新建材です。
天然の木は、どうしてもメンテナンスすることが前提となるので、バルコニーには使えません。
2階バルコニーのメンテナンスには足場が必要になるので、そうなると費用がかさむからです。
ウッドフェンス内部は自転車置き場。
このウッドフェンス以外は塀を設けないオープン外構です。
余裕のない敷地の場合、多くはオープン外構で仕上げます。
その方が開放感があってよいですね。
ハンドルが直線のレトロな外部水栓。
見慣れた、上部に青いビスが見える三角型ハンドルの水栓よりもちょっといい雰囲気。
細かな部分にも配慮されるお施主様のこだわりが感じられます。
玄関わきのオープンスペース。
手前の小さい正方形に近い敷石は、濃淡2色をあえてランダムに並べています。
例えば1つづ規則的に並べたとすると、その並びのデザインが強調されてしまいますよね。
その奥の大きい敷石は、色味が揃っているので、整列していてもあまり目立ちません。
この素材は東洋工業のクロートという商品で、コンクリートに小さな石が無作為に混ざり、自然な風合いが出るように仕上げています。
当社のお勧めするシンプル&ナチュラルなデザインテイストにフィットしていると思います。
さて、室内等の詳細は、後日、カメラマンさんによる撮影を控えていますので、追って詳しくご紹介したいと思います。
お楽しみに。
さて、新しい家づくりの始まり。
今回は1階に2台の車庫を備えたガレージハウスです。
まずは、地盤を補強するための杭工事を行うために位置だしを行います。
ピンクのセロハンが見える部分が、杭を打つポイントです。
さて、その杭を打つポイント、どのように決めるのでしょうか?
実測している現場を見てもピンときませんので、図解してみましょう。
今回の建物は長方形です。
敷地内に正確な長方形を描き、任意の間隔で杭の位置を決めます。
任意の間隔というのは、杭と杭の間の間隔が、広いところで1.82m、狭いところで1.245mと決められています。
要は、正確な長方形を割り出すことが重要だということがわかると思います。
まずは、境界線からの距離などで、基準となる線を引きます。
実際のサイズとは異なりますが、説明しやすいように短辺3m、長辺4mの長方形を描くとします。
この線は、水糸といわれる測量の際に使う糸で留めておきます。
次に長辺となる4mの線を、短辺3mの端から伸ばします。
長方形であれば、短辺と長辺の角が直角にならなければいけません。
ここで登場するのが、ピタゴラスの定理です。
上図より、短辺3mの二乗と長辺4mの二乗の和は、斜線の二乗と同じになりますので、3×3+4×4=25となり、5mの斜線に交われば3mと4mの直線の交わりは直角となります。
2.で引いた4mの線は、ざっくり引きましたので、上図のようにぴったりと合わないはずです。
ここで、4mの水糸の右側を、斜線5mのメジャーにあわせて位置を決めると、
直角になるというわけです。
このあと、3mと4mの水糸を同じように右上の角で合わせれば、正確な正方形が導き出せるというわけです。
細かい部分は省きましたが、おおむねこのように位置だしを行っています。
ピンクの水糸がかすかに見えますね。
いよいよこれより、工事が始まります。