新型コロナウィルスの猛威が叫ばれる中、家づくりは進みます。
幸い3つの密(密閉、密集、密接)には当てはまらないのでひと安心ですが、油断することなく、手洗い・咳エチケットを励行し、感染拡大防止に努めたいと思います。
地盤に砂利を敷き、転圧して固め、防水シートで覆って配筋をしたところです。
これより、スラブ(地盤面)のコンクリート打設工事です。
と思っていたら、雨。
家づくりの工程は、しっかりとしたスケジュールで管理されているので、この程度の雨で滞るわけにはまりません。
というわけで、ビニールシートでテントをつくり、現場が雨に打たれないように養生をして行います。
スラブが固まると、今度は家の土台が載る、基礎の立ち上がりをつくるためのコンクリート打設工事です。
配筋を行い、型枠を設置したところ。
型枠の奥に、茶色の筒のようなものが挟まっているのが見えますか?
寄ってみましょう。
上下の板が型枠で茶色い筒が挟まっていますね。
これは基礎の立ち上がりを貫通する配管です。
何が通るかというと、水やお湯など。給水、給湯管です。
黒いバンドで止めているのは、配筋にちかよらないように、中央に穴を空けたいため。
鉄筋は適度にコンクリートの厚みが必要なので、どちらかに寄ったりするとよくないのです。
こちらは何度かご紹介している水平器。
周囲の高さを揃えるときに使います。
今回は、基礎の立ち上がりを揃えます。
立ち上がりの上に土台が載るので、高さが揃わないと家が傾いてしまいます。
どのように高さを揃えるかというと、
先程の水平器で立ち上がりの正しい高さを測り、赤丸で囲った黄色いネジのようなものの頭を正しい高さに揃えます。
この頭が黄色いネジは、グルグル回すと上がったり下がったりするまさにネジのような働きをします。
このネジで4辺の立ち上がりの高さを揃えるわけです。
設定が終わったところで、立ち上がりの打設工事が始まりました。
コンクリ―トの打設工事では、毎回少々コンクリートが余ります。
そんなにきっちり使い切るということはありません。
その余りを使って、この型枠で塊をつくります。
ご想像の通りサイコロのような、四角いコンクリートの塊ができます。
何に使うかというと、今回ご紹介した写真にも登場していました、これ。
スラブ=地盤面の配筋をした際、鉄筋がたわみ、床についてしまわないように置くスペーサー=コンクリートの塊だったのです。
今回の施工で使ったサイコロは、前回の家づくりでつくったもの。
今回のサイコロは、次回の現場で使うことになるでしょう。
というわけで立ち上がりのコンクリート打設工事も無事終わり、型枠が外れました。
御覧のように、先ほど開けたスリーブを通って青、ピンク、黄色のパイプが通っています。
青=水、赤=お湯、そして黄色?なにかわかりますか?
はい、黄色は追い炊き用のお湯がお風呂と給湯器との間を行き来するのですね。
途中が抜けましたが、コンクリートの立ち上がりの上に、基礎パッキンという床下に空気を通す緩衝材を置き、その上に無垢の木の土台を設置して、大引(おおびき)という木材で碁盤の目のように組み合わせます。
過去の別の現場ですがこんな感じ。
この木で組まれた空間に、サイズをピッタリ合わせた断熱材をはめこんで、構造用合板を載せたのが、1枚前の状況です。
床が仕上がりこれより、一気に上棟まで進みます。
なのでこの段階で足場を先に組んでしまうのです。
8月の完成に向け、工事は進みます。