前回1階の水まわりと居室をご紹介させていただきました。
今回はメインの2階LDK.
早速参りましょう。
階段を上がって、左手側を向いたところ。
小上がりの畳コーナーと二人が並んで座れるデスクがあります。
造作しているのでサイズはピッタリ。
前回その1でも、2段目だけを造作したベッドをご紹介しましたが、狭小住宅には造作家具が有効です。
さてこのデスク、ちょっとした仕掛けがあります。
この写真がヒントですが、これではさすがにわからないでしょう。
下の引き出しと上の収納スペース、何か違和感ありませんか?
そう、奥行きの違いです、下の引き出しの方が奥行きがありますよね。
引き出しは奥行きがあっても取り出しやすいですが、オープンの収納だと取り出しにくいから?
結果的にそのようになっていますが、上の収納の奥行きが浅いのは、こういうわけです。
上から見たところ。ちょうどその奥行に蓋が被せてあります。
あけてみましょう。
なんだ、単なる入れものか、と侮ることなかれ。
ここは、wifiルーターを仕舞うスペースです。
だから、コンセントやら回線が集中しているわけです。
wifiルーターとコードは、こんがらがっている状況になりがちです。
そこで、リビングダイニングから見えないように、手前と奥を仕切りました。
お施主様のアイディアです。
その反対側、畳コーナーの奥にあるカウンターは、AVボードです。
カウンターの上はTV台として使い、その下にレコーダーやプレイヤーを収納します。
右手は、言わずとしれた小屋裏収納に上がるハシゴですね。
この畳も開きます。
2帖分全面が収納になっていて、板の間の下も引き出せる収納です。
狭小住宅はいかに収納を稼ぐかが、一つのポイントです。
少し、左に振った写真、ダイニングテーブル左手のベンチは造作で、場所を固定しています。
前に出すスペースはないので、固定したほうがおさまりが良いのです。
しかも、背もたれは壁に固定しているので、これ以上引けません。
ダイニングスペースを最大限広くできるところで固定したということです。
ダイニング天井は吹き抜け。天井からペンダントライトをぶら下げるわけにはいかず、壁に固定しています。
階段室には圧迫感のある扉を付けていない代わりに、余計な空気の上下を防ぐ、気流止めを付けています。
気流止めを引くと、
本棚が登場。
こんなところでも収納を稼ぎました。
一番上の、家の中心にあたるカウンターには、お仏壇を置く予定です。
こちらはキッチン。
シンプルナチュラルなインテリアのテイストにピッタリですが、こちらは造作ではなく、ウッドワンというメーカーのスイージーという商品です。
キャビネットの面材は、本物の無垢の木を使っています。
こちら、反対側から見ところ。
ステンレスのワークトップが、無垢の木とタイルのシンプルナチュラルな素材感と良くマッチしていると思います。
キッチンの脇にはユーティリティーコーナー。
炊事をしながら、3歩で洗濯室に足を運べる家事動線です。
こちらがダイニングの吹き抜け。ペンダントライトは、もともとつける予定ではなく、ダウンライトや間接照明で、と考えていたのですが、やっぱりあった方がいいという運びで探したのですが、ちょうどいいのが見つかりました。
でも、昼間はトップライトの明かりが差し込むので全く不要。
自然光が天井から降り注ぐ明るさは、想像以上に気持ちがいいモノです。
こちらは、小屋裏収納に設けたその名も秘密のお部屋。
秘密のお部屋らしく、小人の家の入口をイメージしました。
限られたスペースで家族五人が楽しく暮らせるように、細かな工夫を凝らしながら、設計施工できたと思います。
施工事例は近日公開予定。
乞うご期待!