ようやく天気が落ち着きを取り戻してきました。
今年の10月はひどかったですね。
うららかな日和ですが、現場ではまだ混乱が続いています。
大きな2つの台風にその後の大雨。
まだ急を要する工事が続いているため、職人さんの手が取られ、一部の工事が滞るなどの影響が出ています。
もちろん、雨天で工事が進まないことも想定していますので、困ったときはお互い様。
お施主様はもちろん、被災された方も、職人さんにも、三方よしとなるよう、段取りよく進めていきたいと思います。
前回餅まきまでご紹介した現場です。
工事が進んでおります。
外側の構造用合板が設置され、足場のシートに覆われると建物内部は暗いんです。
そんな時には、持ち運びのできる蛍光灯が大活躍です。
さて、今日は窓のお話しから。
住宅の開口部は、雨水が侵入しやすい大事な場所です。
窓枠から水が浸入するとジメジメと壁に湿気が侵入し、家を腐らせます。
木の外側に緑色のセロハンのようなものが見えますね。
ここにサッシを設置します。
でもそのまま設置するだけでは、それこそ大雨の時には水が浸入して内側の木部分の水が触れそうです。
この写真ではわかりにくいかもしれませんが、この緑のシート、室内側の端っこが折れていて、水が侵入しないようになっているんです。
こういう事です。
窓枠とサッシは、基本ピッタリに施工されますので、じゃぶじゃぶの水が入り込むことはありません。
入るとしたら浸みてくる来る程度です。
その染み込みを水際で止める役割を果たします。
ちなみにサッシがはまっている枠は、ゴムのような素材なので、サッシにフィットするようになっています。
同じタイミングで吹付け断熱の施工も終わりました。
以前はグラスウールという布団のような断熱材を壁に押し込んでいました。
それだと、コンセントとか配管周りをうまく断熱することが難しく、断熱性が著しく劣る工事が横行していました。
そこに冷気が入り込み、室内の水分をたっぷり含んだ暖かい空気が近づいて内部結露を発生させ、布団のような断熱材がぐっしょり濡れて家を腐らせるという現象が問題になりました。
この吹付け断熱は、現場で発泡させて吹付けるため、隙間にドンドン入っていってくれるので施工もしやすくミスも起きにくい優秀な断熱材なのです。
こちらは浴室の床面です。
通常の床は、厚い板のような断熱材を床の骨組みにはめこんで断熱しています。
浴室は床より下げるので骨組みがありません。
とはいっても基礎の上では外気の影響をもろに受け、夏は熱気が、冬は冷気が入り込みます。
なので、基礎の上に断熱材の施工を行います。
壁面が石膏ボードで覆われました。
こちらはリビングに設置するスタディーカウンター、勉強机です。
大きく見えますが、小学生の二人のお子さんが並んで勉強します。
左右対称につくることで、膝が入る空間を広くとっています。
外側の白いシートは透湿防水シートと言って、水は通しませんが湿気は通す優れもの。
壁の内部にたまった湿気を通し、通気層を通って外に吐き出させます。
さあ、これより内装工事が本格的に始まります。
年内の完成に向け、工事はまだまだ続きます。