前回からの続きです。
地鎮祭を終え、地盤調査を行ったところまでご紹介しました。
これより、基礎工事に入ります。
建物中央に三脚があります。
その上に設置されているのがレーザーレベルといわれる機器です。
その名の通り、レーザー光線で水平の高さを測る機器です。
このレーザーレベルから出される水平の光を直立する木の棒にあて、線を引いていきます。
木の中央に赤い線が見えると思いますが、これがレーザーレベルで照射された基準点です。
この基準点を結ぶと、この土地に対して水平の面になるということです。
その下に赤い線が見えますが、これは境界を示すラインです。
赤い丸で囲っている、木の先端からぶら下がっているものが下げ振りです。
現地を囲っている、木の柵の上部が、前の写真でマークした水平ラインです。
この水平ラインから下げ振りをぶら下げています。
赤い丸囲みの中にさしがね=L字型の定規が見えると思いますが、これで隣地と道路との境界からの距離を正確にはかり、基礎の中心となる位置を決めます。
手前側の釘がお隣様との境界から、基礎の中心となる位置までの正確な距離で、左奥の釘が道路境界からの正確な距離です。
結果、黄色い糸が交差するところが、基礎中央の角になるというわけです。
この糸を水糸といい、このラインを地面に書き記すことを墨だしといいます。
その墨だしに従って配筋を行い、型枠を設置した状態です。
きれいに基礎が仕上がりました。これで、水平で、しかも道路や隣地との境界からも正確に測られた建物ができるのです。
基礎の上に載っている太い木が家を支えるその名の通り、土台です。
基礎と土台の間に見える黒い敷物が基礎パッキンといわれるもの。
コンクリートの上にそのまま木を載せると、雨が降って水に濡れたら乾きが悪く家を傷めます。
そうならないように通気性を保つわけです。
土台の上についているフックは、
床の断熱材を支える金具です。
金具で支えて、テープで止め、気密性も高めます。
柱にしっかり固定されている金具がホールダウン金物と呼ばれる耐震金具です。
すでにご覧いただいた基礎配筋につながっていて、基礎と柱をがっちりつなげています。
これがないと、縦揺れの地震が来た時に、柱が土台から抜けて、家が倒壊してしまうことがあるのです。
阪神大震災では、この被害がとても多かったのです。
こちらは、2階の梁部分。
耐震金具でがっちり固められています。
これらは、構造計算で導き出された設計に基づくものです。
ようやく、上棟式・もちまきまでたどり着きました。
2階にいらっしゃるお施主様の手元から、まかれているのがおわかりいただけますでしょうか?
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
無事に工事が進みますように。
工事は進みます。