明日は春分の日。
確かに昼の時間が長くなりました。
今日は20℃を超える陽気で、さくらの開花が待ち遠しいですね。
注文住宅の工事現場は、桜の季節が良く似合うと思うのは私だけでしょうか。
ご紹介しております、『二世帯で暮らす注文住宅@墨田区』続報です。
側面は外壁も貼り終わり、順調に進んでいます。
こちら、3階の道路側のお部屋から、奥を見たところです。
この時刻はちょうど12時頃、大工さんはお昼の休憩時間です。
整然としているでしょ?
あたりまえのように片付いていますが、午前と午後の工事の合間に、現場がこれだけ片付いているというのは、実は誇らしいこと。
なにか作業をすれば、木くずやら、包装やら、ゴミがどんどん出ます。
現場を綺麗に保つのは一見、手間も時間も食う、非効率なことのように感じられますが、実は無駄がなく、なにより安全に作業を進めるにはとっても重要なことなんですね。
こちら、1枚前の真ん中のお部屋。
吹き抜け、天窓のある書斎です。
両隣の個室は収納やロフトに活用しますが、真ん中の日が入りにくいお部屋は天窓を設置して光を採りこみ開放感たっぷりな空間にします。
正面の窓まわりは吹付け断熱材が施工された状態ですが、下部には板が貼られていますよね。
こちらは書斎の机を造作工事でつくるので、そのための下地になっています。
当社の建てる注文住宅は、スペースを有効活用し、家全体のトーンを合わせるために、造作を多く取り入れるので、このような下地を設置した壁があちらこちらに見られます。
場面変わりまして、こちらは1階正面、右側面の壁です。
白いシートを細い板で抑えています。
その細い板には、弧(こ)のような丸い形をした穴が開いています。
この白いシートは透湿防水シートと言って、湿気を通し、水分は通さないすぐれた建材です。
住宅は室内と室外の温度差により、窓にびっしょりと結露するのはご存知の通りです。
同じように壁も内外の温度差にさらされていて、その結露が壁の内部に起こることがあります。
壁の内部が結露すると、逃げ場のなくなった湿気が断熱材などを腐らせ、家の寿命を大幅に短くします。
そこで考えられたのが、湿気を通す透湿防水シートで覆い、壁の内部に空気の通り道をつくって上昇気流と共に湿気を外に追い出して家を守ろうというもの。
外壁通気工法といいます。
一方でここに空間があるということは、万が一、台風などによって外壁内部に雨水が入り込んだ時でも、室内への水の侵入を防がなければなりません。
いかに防水シートといっても、絶対ということはありません。
このように、窓まわりなどの雨水が侵入しやすいところには、あらかじめ散水テストを行って、雨水が侵入しないことを確認してから次の工程に進むんです。
水は、木造住宅の寿命を縮める最大の敵。
油断は禁物なのです。
工事は進みます。