来月の完成まで、完全予約制で見学会を受け付けている47㎡の土地に建てる二世帯住宅。
現在の模様をお知らせいたします。
養生シートの内側に、ガルバリウム鋼板で覆われた外観が見えています。
外壁・屋根設置工事はすでに終わり、本日の段階では足場もとれています。
室内はまだまだこれからが本番。
2階子世帯のダイニング側から小上がり和室のリビングを見たところです。
中央やや左の柱の右側が畳敷きで、左手が板の間。
板の間の下部は引き出しの収納が収まります。
板の間の上からロフトに上がります。
完成イメージはこんな感じ。
実際には、ロフトに上がるハシゴは左に上がるのではなく、こちら側に向かって上がってくる感じです。
畳を上げると、
大収納。
延べ床面積は70㎡にも満たないため、収納の上に小上がり和室リビングとすることで、実質有効面積を稼ぎます。
延べ床面積に入らずに、実行面積を稼ぐ最大の貢献スペースがこちら。
ロフト=小屋裏収納ですね。
6帖ちょっとの広さを確保しました。
この開口部は障子で仕切ります。
こちらは、右手の階段室から2階に上がったところ。
正面右手が冷蔵庫置き場で、その隣が造作するキッチン収納。
流しとコンロはまだ設置されていません。
電動ドライバーが置いてある台あたりに、むこう側からこちら側に向いて立つように設置されます。
その裏手、こちら側には造作のカウンターが付きます。
造作のキッチンカウンターに寄った写真です。
ピンク色の無垢の床がちらりと見えています。
こちらは秋田杉。
木曽のひのき、青森のひばと並ぶ、日本三大美林の一つです。
秋田杉は、年輪の幅が揃い、木目が細かく強度に優れ狂いが少ないことから、昔から住宅資材に使われてきた良材です。
縦の溝には棚を支える支柱=ダボレールを設置します。
その上の横の溝は、説明するまでもありませんが、引き戸のレールです。
当社が建てる家のコンセプトは”シンプルナチュラル”。
無垢の木もそうですが、クロスには和紙を使うことも多いです。
こちらは土佐和紙。
福井の越前和紙、岐阜の美濃和紙と並んで、これも三大和紙の一つに数えられます。
和紙作りにはきれいな水が大量に必要です。
高知には日本最後の清流といわれる四万十川がありますよね。
種類が豊富で、品質が高いのだそうです。
今回は、がんぴ入り白をメインに、ケナフ皮入り緑と三椏(ミツマタ)入り茶をアクセントウォールに採用します。
がんぴとかケナフとか三椏とは植物の名前です。
一般的な紙は、木の幹から食物繊維を取り出したパルプからつくりますが、和紙は植物の皮を原料にしています。
壁に穴が開いてるダクトのように見えますね。
実は壁ではなくて、天井です。
キッチンのレンジフードから外へつながるダクトです。
ダクトの周りに黒いものがまいてあるのが見えますね?
これはロックウールという断熱材です。
換気扇のダクトは長時間高熱にさらされる場合があり、その熱による発火事故が起きないようにしています。
1階から2階に上がる階段室の北側に設置した窓。
直射日光があたらず、採光にちょうど良い窓ですが、風も取り込めます。
上部からチェーンをぶら下げ、井戸の水をくみ上げるようにひもを引っ張ると開閉する仕組みです。
狭小住宅の実際の広さの感覚をつかめる機会は大変貴重です。
家づくりに興味のある方は、ぜひこの機会をお見逃しなく。