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スナックから賃貸アパートへのリノベーション@砂町

Date:2017年2月6日 | Category:

古~いスナックのリノベーション工事のご紹介です。

もともとの砂村ができたのは、1889年。その後、1921年に砂町に変わりました。

今じゃ南砂などに変わり、この名前は砂町銀座などに残るのみとなっているようです。

ま、それだけ古いということが言いたかったのですが。

さっそくビフォーの状態を見てみましょう。

 

DSCF1024

 

奥の三日月村と手前のJOYという看板が見えます。

要は、三日月村が1階、JOYが2階。

JOYの扉があくと、いきなり階段で2階に上がるという寸法です。

三日月から見てみましょう。

 

三日月

三日月

 

昔懐かしい、スナックというよりは居酒屋さんに見えますね。

 

三日月2

三日月2

 

こう見るとやや和風スナック風に見えるでしょうか。

さて、上のJOYはというと、

 

JOY

JOY

 

うーん、こちらはまさにスナック。

 

さて、この物件、かなり年季が入ってまいりました。

構造上も問題があるので、何とかしないと。

 

境界杭

境界杭

 

こちら道路の境界から22㎝離れたところに建物が建っています。

道路幅は2mほどしかありません。

接道する道路幅は4mないと再建築できません。

その分敷地を後退させて建て替えるのがルールです。

いわゆるセットバックといわれるやつです。

でもそうすると致命的に小さくなってしまい、使いモノになりません。

そこで考えた末に出した結論が、アパートに大規模リフォームするという選択。

大規模修繕=リノベーションとなればセットバックなども必要なく、今と同じ広さを確保できます。

 

それではまいりましょう、まずは解体から。

 

解体中

解体中

 

どんどん解体します。

骨組を残して。

 

最終的にはここまで解体します。

 

解体終了

解体終了

 

一番左の柱、下まで届いていません。

しろありにやられていました。

解体してそのままでは危険なので、仮に補強しています。

この建物は、スナックですから、柱をあまり作りたくなかったようです。

ですので、一般の住宅とは違い、建物の基礎は外周部だけで、

タイルを貼ったフロアには建物の立ち上がりが来ていません。

補強するためにラチス梁を使って建てていました。

長いスパンを柱なしで使いたいときに使われる部材です。

写真で見える、梁の下の鉄骨でつくられた梯子のような部材です。

 

朽ちた土台

朽ちた土台

 

これが外周部の基礎に載った土台です。

この土台はもう使えませんね。

 

耐圧盤と土台

耐圧盤と土台

 

もともとあった土台の内側に、重さを全体で支える耐圧盤をつくるためにRCの基礎をつくりました。

その際にアンカーボルトを埋め込み、土台となる材木を固定します。

 

新基礎 寄り

新基礎 寄り

 

左側がもともとの外周の立ち上がりです。

その内側にコンクリートの立ち上がりがあるのが分かりますね。

 

金具で固定

金具で固定

 

このように土台と新たな柱を金具で補強して耐震性を高めます。

アンカーボルトでつなぎ、金具で止める、ほぼ新築と同じです。

 

屋根

屋根

 

屋根も葺き替えます。

構造に負担をかけない素材を選びました。

 

火打ち金具

火打ち金具

 

2階を支える桁と梁の補強に使う火打ち金具です。

圧縮や引っ張りに対抗するための構造金具です。

 

骨組みほぼ完成

骨組みほぼ完成

 

構造が組みあがりました。

あまり見えませんが、使える構造は使っています。

 

最終的には、1フロア2部屋のアパートになります。

完成した模様は、次回ご紹介しましょう。

 

 

 

 

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