今年は建てどき?
お正月にみた新聞記事の中に、『 あ~、今年は建て時だな 』
と感じられたニュースがいくつかありました。
この場でご紹介したいと思います。
『2018年から、東京五輪関連工事のピークが始まる。』
もう少し詳しくご紹介すると、
東京オリンピックにむけた工事が今年から順次始まり、
2018年からピークをむかえます。
新国立競技場は、当初デザインからの設計変更があり工期が短縮されました。
また、人手不足になることが明白なため、建設現場での省力化が求められます。
そのため、工事を請け負う大成建設は、基礎工事の一部のコンクリート打設を
現場ではなく工場で固め、現場では組み立てるだけにして、工期短縮と
現場の省力化を図ることにした、というものです。
東京オリンピックは、39会場で行われ、そのうち22会場は既存の施設を使いますが、
残りの多くの施設は新たに新設されます。
この工事が2018年からの2年ちょっと、ピークをむかえるということです。
工事が集中すると、人手不足と需要の集中からモノの値段が上がります。
記憶に新しいのは、2013年から14年にかけて。
2014年4月からの消費税増税を前に需要が急増し、コストが上がりました。
上の記事は、増税前に住宅資材と建設費がどれくらい上がったかを検証した記事です。
記事では2014年4月の建設資材が前年同期比約5%、建設工事費が3~4%上昇した
と伝えています。
2018年、ピークが始まると、同じような状況になることが予想されます。
2019年10月からは消費税も上がる予定です。
住宅の場合、2019年の9月末日までに引き渡しを受けるか、その半年前までに
契約を済まさなければ、10%の税率が課されます。
さらに、住宅ローン=フラット35 もジワリ上昇 という記事もありました。
下がる一方だったように感じられていた住宅ローン金利も上昇基調、という記事です。
マイナス金利が続いている中、金利がもうこれ以上ない底であることは間違いないところでしょう。
場合によっては上昇局面もありうるということです。
要点をまとめますと、
・2018年から東京オリンピック関連工事がピークをむかえ、住宅関連工事にもコスト上昇圧力が働く
・住宅ローンは底。場合によっては上昇する可能性もある。
・消費税8%で家を建てるなら、2019年9月末までに引き渡しを受けるか、2019年3月末までに
契約を行う必要がある。
以上から、今年2017年は、そろそろ建てようかな?という方にとっては建てどきな1年になるだろうな、
と感じた次第です。
お心当たりのある方は、ぜひお早めに検討されることをおすすめします。
きちんと検討して、結果『建てない』という判断をされたのであればそれでよし。
『建てる』という判断をされたのなら、それもよし。
最悪なのは、今検討・決断できるのに先に延ばして、いよいよとなったときに五輪関連工事の波にのまれ、
上がってしまった資材、建設費を受け入れざるを得ず、おまけに消費税も上がってしまった、
という状況です。
必要があればお声がけください。
全力でサポートさせていただきます。