和室(エアコン配管)の雨漏り改修工事@江戸川区
お近くにいお住いのお客様より、「和室の壁から雨漏りが!」とご連絡をいただきました。
わかりにくい写真ですが、壁面から雨水によるシミが出ています。
窓の下であれば、サッシがらみの雨漏りを疑いますが、上となると話は別。
エアコンが怪しい!
ということで配管を確認すると、この通り。
外から見た写真です。
室外機が上階のベランダにあります。
室外機が上にあるということは、万が一配管内部に雨水が浸入すると、そのまま室内に流れ込んでしまいます。
ご覧の通り、真上の室外機から配管がまっすぐに伸びて和室に直結しています。
室外機が上にあれば、配管内部に雨水が入ると、雨漏りのリスクが高まるのは避けられません。
そうならないように、エアコンの配管をいったん横に這わせ、直角に曲げてから上げるのが鉄則です。
本来であれば、その曲がり角の部分で水抜きできるようにします。
どうやら、エアコン設置当時の業者さんの施工がまずかったようです。
緑のテープが張ってあるホースは、ドレンホースと言って、夏場、室内の温度が下がったときに空気に溜めこむことが出来なくなった水分を吐き出すホースです。
これは雨樋と同じように、下に流しています。
上に向かっている配管カバーの中に冷媒が通る2本の配管が仕込んであります。
その2本の配管を収めるカバーに雨水が浸入すると、室内に入り込んでしまうのです。
というわけで、配管工事をやり直します。
まずは既存の配管を取り外します。
当然ですが、設置部分には跡が残ってしまうので、
目立たなくなるように塗装を行います。
きれいに仕上がりました。
写真では水が抜ける仕組みを確認することはできませんが、上から落ちてきた雨水がこの角の部分で抜けるようになっています。
一般的なエアコンの室外機は、室内のエアコンよりも下に設置する場合が多く、雨漏りを心配することはまれです。
ですが、当社のある江戸川区や江東区、墨田区、葛飾区、台東区、足立区などは、余った土地に室外機を置くスペースがなく、上階のベランダに設置する場合も珍しくありません。
そのような工事に慣れていない業者が行うと、今回のような雨漏りリスクを認知していない場合も多く、普通に最短距離を通してしまうのでしょう。
上階にエアコンを取り付ける際はお気を付けください。