壁面、壁内、デッドスペース・・・狭小住宅は造りつけ収納がキモ
3年後に迫ったオリンピックしかり、築地市場の豊洲市場への移転問題しかり。
ますます、東京23区中心部、狭くなっているような気がするのは私だけでしょうか?
私どもが施工している、江戸川区、江東区、墨田区、葛飾区、台東区周辺エリアも
例外ではありません。
限られた土地をいかに有効に使うか、ということがますます重要になってまいります。
そんな中、延床60㎡を切る狭小住宅で、頭を悩ませながら収納を確保した事例を
ご紹介しましょう。
ポイントは、『壁面収納、壁内収納、デッドスペース収納』の3点です。
まずは、壁内収納から。
一般的な家ですと、当たり前のようにクロスが張られている壁。
こんな壁も無駄にしません。マガジンラックに活用します。
こちらはマガジンラックの奥に作ったキッチン収納。
こういう収納で使い勝手が悪いのはコーナー。
システムキッチン側、造りつけ収納側、どちらからもとりにくい。
そこで、発想を転換し、このように取り付けました。
これならとりやすい。邪魔者はいません。
反対側にそのスペースを活用しているんですね。
このキッチンの壁、3面をフルに活用しています。
せっかく箱があるなら、無駄に埋めることなく、全部開いて使いましょう!
という発想で設計しています。
次は一般的な戸棚。
上から下まで目いっぱい入っています。
こういう収納、『家を建ててから収納を用意しよう』、とか、『これまでのものを使おう』、
という方も多いです。
でも、60㎡を切る狭小住宅で、サイズが合わない収納棚を置く余裕はないはず。
造りつけであれば、無駄なスペースは出ないし、使い勝手も設計段階で確かめながら
進められるし、見た目の統一感も図れますよね。
和室の吊戸棚などもまさにそう。
住宅密集地だと、窓を当たり前のように壁の真ん中にドカンとおけることの方が少ないのです。
採光・通風用の窓しか取れないと判断したのなら、吊戸棚をつくれば、成人男性一人分くらいの
クローゼットは確保できます。
完成後、自立式のハンガーポールなんか置いた日にゃ、興ざめするし落ち着かないですよね。
こちらの洗面化粧台も、造りつけ収納が役に立っています。
お手洗いと洗面化粧台を仕切る引き戸の扉まで、揃えて収納を造りました。
モノがしまえるだけでなく、素材も形状もおそろいで見た目にも美しいでしょ?
最後はデッドスペース。
狭小住宅に限った話ではありませんが、家を建てるときには様々な規制をクリアして
設計しなければなりません。
そんな時にどうしても出てきてしまうのが、デッドスペースです。
この3階階段の踊り場につけた収納、開けるとこんな感じ。
この収納は2階の小屋裏デッドスペースを生かして作りました。
屋根形状はデッドスペースを生みがちなんです。
こちらの台形書棚、斜めになっているのは屋根の形状に合わせています。
下にキャスターがついていて中を引っ張り出しますと、
このように、4つの書棚に分かれる、立体パズル構造になっています。
『狭小住宅の収納は、狭いから設計段階で収納を組み込む必要がある』
こういうと、マイナス思考ですが、
『限られた条件の中で、いかにわくわくするような収納を組み込めるか?』
と考えると、燃えますね。
江戸川区、江東区、墨田区、台東区、葛飾区、足立区で、狭小住宅を建てるなら、
ぜひお声掛けください。
狭小住宅でよかった!と思っていただけるような、ハッピーなプランを
ご提案いたします。