床張り替え工事@江戸川区
以前当社で、キッチンの改修工事などを請け負わせていただいたお客様からご相談いただきました。
「床下の様子がどうやらおかしい」と。
床下点検口を見てみると、生活排水がうまく流れていないことがわかりました。
ご覧のように、掃除機のような吸い口から、水を排出する機器を使って吸い上げます。
水を全て吸い上げた後の床下の状況です。
原因を調べてみると、以前所有されていた方が、キッチンの位置を移動するリフォームをされた際、新規に設置したキッチンから、元あった排水桝に水が流れるようにしなければいけなかったのですが、その道筋がうまく機能せず、途中であふれてしまい、今回の事態に至りました。
調査の結果、火災保険を使うことが出来ることがわかりましたので、うまく活用しながら工事を行います。
まずは、据え付けてあるキッチンや洗面台などをいったん解体し撤去します。
いずれもまだ十分に使えるものですので、改修後、据え付け直します。
突き当りに洗面台がありました。
その手前のクッションフロアも湿気を含んで、フカフカしている状況でした。
1階の床は全てやり替えます。
左手奥の石膏ボードが見えている部分が、キッチンを撤去した跡です。
このあと、床を撤去します。
排水に浸かってしまっていた床下です。
清掃、消毒をした後、必要に応じて修繕を行います。
こちらは、キッチンのあるお部屋の掃き出し窓部分。
その下の床と立ち上がり部分に亀裂がありましたので、モルタルで補修しています。
外部から水が浸入するのを防ぎます。
玄関にも亀裂が見られました。
こちらも雨水の浸入を防ぐために、コーキングで塞ぎます。
ようやく、床下の準備が整い、これより床張りの工事です。
写真の下に見られるように、太い大引の上に細い根太を組み、その上に左手に見える構造用合板を設置します。
全体に構造用合板が敷き詰められました。
当然ですが、左奥にあったキッチンはまだ設置が済んでいません。
このあと、床材で仕上げ、洗面台とキッチンを据え付けて完成です。
「せっかくだから・・・」と、この機会に収納棚の新設をご依頼いただきました。
フカフカしていたこの床も、構造ごとやり直しています。
キッチン側もこの通り。
安心して気持ちよくお使いいただけると思います。
右手にちらりと見えるキッチン。
大昔にはこの写真の左側についていたようです。
その下に排水口があって、右手にキッチンを移したときに、排水の処理がうまくいっていなかったようです。
今回は、排水経路を改善する工事の模様を省いていますが、そこが一番の肝。
当然ですが、その工事も済んでいます。
最後に、こちらは今回の工事とは直接関係ありませんが、2階のお部屋の建具に、明り取りの窓を取りつける工事のご依頼をいただきました。
排水が床下に溜まっているというのは、気持ちのいいものではありません。
目に見えないところの不具合はなかなか気付きにくいものです。
異常を感じたら、放置することなく、即行動するのが肝心です。
ご自分で対応が難しい場合は、お声掛けください。