TEL:03-3688-1876

ブログ

手すりの取り付け&玄関アプローチバリアフリー工事

Date:2021年7月2日 | Category:

80代になられる奥様がお住まいのお家です。

脚が悪くなり、伝い歩きをする中で、玄関アプローチに不安があるとご相談いただきました。

玄関正面 ビフォー

う~ん、門扉までのコンクリート平板やアプローチから玄関ポーチの段差、左手の植栽など、伝い歩きをする際には障害になりそうです。

段差

コンクリート平板は門扉の下の部分とは高さがそろっていますが、道路との間には段差があります。

アプローチ ビフォー

アプローチとポーチの間もそうですが、ポーチから玄関土間までの間にも段差があります。

目線を下げると、

段差

結構な段差です。

これでは、頼みのカートを押しながらの歩行も、車いすを押してもらうとしても、大きな障害になります。

左手に目線をやると、

植栽

元気の良い笹ですが、伝い歩きとなると、不安ですね。

ちょっとよろけて体が傾くと、支えにもならないし、傷だらけになりそうです。

というわけで、アプローチの段差をなくし、手すりをつけます。

取り付ける手すりはこんな感じ。

手すり設置イメージ

植栽を撤去して、2m50㎝の距離に柱を立てて、設置する計画です。

既存のコンクリートはそのままに、敷かれているブロックは、撤去するものは撤去、高さを確保するためにそのまま使えるものはそのままにして、手すりの柱を設置します。

ワイヤーメッシュ

ご覧の通り、ブロックを撤去したところは砕石を敷いて安定させ、手すりの柱を立て、ワイヤーメッシュを敷き、型枠を設置します。

この上からコンクリートを打設します。

シーラー塗布

こちらは玄関土間。

ドアを挟んで、玄関土間も一段下がっているので、コンクリートを打設し、段差を解消します。

既存の土間にコンクリートがしっかり密着するように、シーラー(密着しやすくするのりのようなもの)を塗布します。

ワイヤーメッシュ

ポーチと同じようにワイヤーメッシュを敷き、コンクリートを打設します。

完成

というわけで完成いたしました。

奥に玄関内部も見えると思います。

ドア枠のところだけは若干の段差が残りますが、ほぼ解消しました。

道路からアプローチへの段差は、傾斜が急にならないよう、段差解消スロープを2枚重ねて解消しようと思いましたが、これでは車いすで通行する際に、障害になるということで、長めのアプローチを鉄板で製作し、傾斜を緩やかにしつつ、段差を解消することにしました。現在製作中。

完成2

こちらが取り付けた手すり。支える柱は2本で事足りました。

太い柱がコンクリートにしっかり埋め込まれていて、安定感があります。

コンクリートのたたきも、ハケびきという仕上げ方で、横に筋が入り、滑り止めをしっかりしています。

段差解消

新設したアプローチの玄関ドア側は、古いコンクリートの上に新しいコンクリートが載っていて、左手はブロックを撤去したので、下まで新しいコンクリートになっているのがお判りいただけるかと思います。

全部壊してやり替えると、壊すのにも、壊したものを捨てるのにも、新しく造るのにも費用がかさむので、今回はこのように既存のものを活用しながら、工事を行いました。

現場によって、最適と思われる処置をするよう、心がけています。

カテゴリー

アーカイブス

このページのトップへ