新しい家づくりの始まり@江東区
ちょっと前に始まりました、江東区の狭小地での家づくり。
ご紹介が遅れておりました。
2回にわたってご紹介したいと思います。
こちらが建て替え前の現地の様子。
住宅密集地らしく、前面道路に面して建っています。
土地面積50㎡を切る狭小地です。
カメラをもう少し右に振ると、
こちらが奥のご様子。
奥に、手前の玄関と同じような玄関が見えますね。
そう、2軒並んで建っています。
こちらの2軒、ともにお施主様の所有で、この2軒を解体して建て替えます。
2軒合わせて48㎡です。
どんなお宅が建つかというと、
バルコニーがついているこちら向きの面が、建て替え前の玄関方向、西面です。
手前右手が南面、左手奥の屋根が下がっている方向が北です。
この立地は3階建てが建てられる立地ですが、ご覧のように、北側の斜線規制が厳しく屋根の高さが削られてしまいます。
この模型で見ると、右手前側南から冬の低い太陽が昇った時にでも、向かいのお家に陽が当たることをご想像いただけるのではないかと思います。
この北側斜線のために、3階建てを建てても3階部分は、有効な面積を確保できません。
その割に3階建てにすると、費用がかさみます。
建築確認の申請費用だったり、構造計算の費用だったり、建築部材もしかり。
100万円単位で変わってくるので、それであれば2階建てにして、屋根裏をうまく活用しましょうということになりました。
ちなみにこの模型は、設計の小澤の手作りです。
模型があるといろいろ想像しやすいです。
先ほどの北側斜線もそうですが、空気の通り具合なんかも。
南側から、北側の窓に向けて風が通りそうでしょ?
高さもほぼ同じですから、この季節、気持ちよさそうです。
図面ではなかなか気づきにくいことも模型があると、
玄関の正面に階段があるとどうかな?とか、
窓の高さはここで大丈夫かな?といったことに注意が向きますよね。
というわけで工事がスタートしました。
まずは解体から。
築50年ほど経過している建物です。
今から40年ほど前、日本では耐震基準が新しくなりました。
それ以前に建てられた建物は、耐震基準が甘く、阪神大震災では多くの家が倒壊しました。
そのため、行政は古い建物を解体して建て替える場合、解体費用の一部を補助してくれます。
今回も江東区の助成金を解体費用の一部に充てています。
解体が終わり、地鎮祭です。
地元の神主様にお願いし、お祓いをしていただきました。
地鎮祭が終わると、地盤調査です。
江東区、江戸川区は地盤が弱いところが多く、ほとんどの場合、地盤補強が必要となります。
今回も、ご多分に漏れず、柱状改良による地盤改良を行うことになりました。
いくら建物の耐震性を高めても、地盤が弱いんじゃ話になりませんものね。
というわけで、次回は基礎工事から上棟までの模様をご紹介しようと思います。