駐車場を厨房へ!
以前よりお付き合いをさせていただいている、お近くの日本料理屋さんからお声掛けいただきました。
「自宅の下の駐車スペースにお弁当を作る厨房をつくってほしい」と。
ご存じのとおり、コロナ禍、外食産業は大打撃を受けました。
こちらのお店も例外ではありません。
でも、少し前から始めていたお弁当事業が、少しづつ成長を始めていた時に、コロナの感染が始まりました。
それまで、お店の厨房でつくっていたお弁当、やはり動線は悪いし、建物も古いので、作れる量にも限りがあります。
「これを機にメインの事業をお弁当作りに切り替えよう!それには広い厨房が必要だ」
ということで、冒頭のご要望につながりました。
こちらがご自宅とそれまで駐車場として使っていた現地です。
しっかりとした鉄骨の柱が立っていますが、完全に外。
床と壁をつくり厨房をつくります。
厨房をつくる際に、最も気を付けなければならないのは、排水の流れを確保すること。
そのためには勾配をつくる必要があります。
既存のコンクリートを掘るのは現実的ではないため、25㎝ほど床を上げて勾配を確保します。
まずは壁を載せる土台をつくるための立ち上がりをコンクリートで造ります。
右奥に見える室外機の前から手前側に書かれているライン、これが排水路です。この排水路の勾配を確保するために、15㎝ほど砕石敷で埋め戻し、その上をコンクリートで打設して勾配を確保します。
中央と、奥の排水路、左から右へ傾斜しているのわかりますよね?
ということで、床スラブのコンクリート打設を終え、壁を設置します。
軽量鉄骨で骨組みし、内部に断熱材を施工します。
外部はこんな感じ。
防水シートを胴縁で固定し、この上から外壁で覆います。
というわけで完成しました。
床面はコンクリートを打設した後、塗装で仕上げています。
外壁はガルバリウム鋼板です。
想像以上に違和感がありませんよね。
前からこうだったかのようにも見えます。
早速業務が始まりました。
長く日本料理屋さんとして活躍されただけあって、だしのとり方とか、プロの腕は違うようで、今ではたくさんのお弁当の注文があるそうです。
ますますのご活躍をお祈りしております!