2017年が始まりました!
本年もよろしくお願いいたします。
本日は鏡開きです。
こんなに寒い日にはお汁粉がおすすめです。
市販のつぶあんとお水を火にかけて、煮立ったら焼いたお餅を入れて食べるだけ。
梅干しや塩昆布などを添えると甘さが引き立ちます。
外遊びをして帰ってきた子供たちの3時のおやつにすると大喜び間違いなしです。
さて、前置きが長くなりました。
年末にご紹介した、『曳家&耐震+リフォーム@中葛西』。
完成した模様をご紹介しましょう。
振り返りのため、まずは、ビフォーの写真から。
う~ん、やはり何度見てもかなり年季が入っています。
この建物を裏側の道路拡張のため、手前側に曳きました。
右側は一部増築するために養生中です。
さて、この建物がどのように変身したのでしょうか、完成写真をご紹介しましょう。
大きな軒のある日本家屋の趣を残しながら生まれ変わりました。
外観の仕上げに使った、そとん壁(マグマが岩石になる前に粉末になったシラスという自然素材)
の風合いが効いています。
手前側は車いすでも安心のスロープ。
玄関の右側が増築された部分。新設されたキッチンです。
棟木(キッチン中央の太い木)と、屋根の勾配に沿っている登り梁をあらわしにしました。
廊下も生まれ変わりました。
このように年季が入っていた廊下は、
いい頃合いに焼けた柱や床、天井など木の部分は、そのままの風合いを生かしました。
壁だけを漆喰で塗り上げました。
ガラス戸もそのまま使います。
こちらは、玄関内部。
写真では見えませんが、左側に玄関扉があり、二重扉になっています。
床は、洗い出し仕上げ。
石を混ぜたモルタルを上塗りして洗い出し、自然な風合いを再現する工法です。
さて、こちらは2階から見た階段。これがどのように生まれ変わったかというと、
アングルが下からに変わっていますが、こちらも踏板などの階段はそのままで、
壁面は漆喰で仕上げ、手すりを新たに付けました。
お手洗いは全面改修して、広くて気持ちの良い空間になりました。
こちらは、建物を前に曳いてできた裏側の道です。
何事もなかったかのように、道路の拡張工事も無事に終わりました。
既存の家は見た目に新しくなったのはもちろん、見えないところの耐震性も高まり、安心安全になりました。
断熱性も高まりましたので、今までより真夏も真冬も過ごしやすくなるでしょう。
さらに近隣の道路事情もよくなり、『買い手よし、つくり手よし、世間よし』の工事となりました。
新しい家を建てるのももちろん重要ですが、今あるモノをよりよくするというのも
工務店の大切な役割です。