4人家族が暮らす狭小住宅@江戸川区
3月の終わりにご紹介させていただきました、『新しい家づくりの始まり』。
工事が進捗しております。
早速ご紹介してまいりましょう。
まずは、前回の写真から。
現地の古家の解体が終わり、整地して地中障害のチェックを行い、廃材などの問題となるものは見つかりませんでした!というご紹介を致しました。
本日は基礎配筋が始まった、ここからご紹介してまいります。
土地46㎡の基礎、これがほぼ全景です。
基礎の隅、かどっこです。
黒っぽい鉄筋に比べ、色味の明るい長さの違う金属があるのわかります?
真ん中の釣り針の先のような長いものと、その両隣に短めのものが二本。
真ん中の長い金属がホールダウン金物と言って、柱と組み合う土台をつなぐ金属です。
両サイドの直角に曲がっているそれが、アンカーボルトと言って、土台と基礎を固める金具です。
こちらは、配筋の間隔が決められたスパンできちんと施工されているかチェックしています。
文字は細かくて見えないと思いますが、赤字が2つ分、20cm間隔で配筋されています。
構造計算で決められたとおりのスパンです。
このあたりの配筋の量と、太さなどが正確に設置されているかどうか、JIO=日本住宅保証検査機構のチェックが入ります。
住宅の構造部分の瑕疵(約束された品質や性能が確保できないこと。要は不良)は、10年間は事業者に保証してもらえるのですが、その事業者が廃業していたり、倒産したりしたら、保証してもらえませんよね?
そこで、事業者が保険に入って、事業を継続することができなくなっても保険会社が保険金を払ってくれるという仕組みです。
保険会社はきちんと工事が行われているかどうかをチェックしに来るんですね。
完成しちゃうと、正しい工事が行われたのかどうかわからなくなってしまいますから。
型枠を設置して、基礎の立ち上がり部分をつくります。
この上に土台が乗って家を支えます。
先ほどのアンカーボルトとホールダウン金物もしっかり基礎と一体化しました。
土台が載って床の断熱工事が終わったところです。
黒いガムテープのようなものは気密テープと言って、隙間風などをシャットアウトします。
その外側にある丸い跡がアンカーボルトが締まった状態です。
これで土台と基礎が固められ、さらにアンカーボルトで柱と土台を固めることで縦揺れ地震でも柱が抜けることを防ぎ、基礎と建物がガッチリと一体化され、耐震性が高まるんですね。
ここまで来ると一気に上棟へ作業が進みます。
材料を搬入するために幕を開けています。
限られた敷地に建つ狭小住宅、建物内部の容積は有効に使います。
ですからこのように、内部のロフトも目一杯使えるように、勾配のきつい屋根となりました。
屋根の先に板が貼ってありますでしょ?
この部分だけ、雨水に強いひのきを使います。
広小舞(ひろこまい)と言って、雨が滴り、一番傷みやすいところですので、強化をしています。
さあ、一気に家の全体像が姿を現しました。
まだまだこれから。工事は続きます。