木製囲い撤去、エクステリア新設工事@江戸川区
タグ:
江戸川区にお住まいのO様より、外部エクステリア改修のご依頼を頂きました。
改修前の状況はこちら。
4メートルほどの高さのある囲いです。
数年前に購入された建売住宅ですが、とても目立ちますし、見た目にも良いですね。
しかし、まだ10年も経過しないのですが、台風にあおられ、ガタガタと不安定な状態になってしまいました。
白い紐で固定してはいるものの、今度台風が来たら、崩壊してしまうかもしれません。
道路に面しているだけに、崩壊でもしたら大変!ということで、改修することになりました。
部分的には既に崩壊しています。
ただ、これは使い方に問題があったというのではなく、なるべくしてなったといった感じです。
建売会社さんの中には、売却することだけの為に、あまり先のことを考えず、見た目を最優先にする会社もあるようです。
気を付けなければいけません。
まずは、前面を覆っていた柵を撤去しました。
その柵を支える木は、家の外壁に直接取り付けられていました。
どのように取り付けられていたかというと、
住宅の構造内部から、太いネジで固定していたのです。
このまま放置すれば、雨にさらされ、そのうちに雨水が侵入し、家を傷めます。
木造住宅にとって、雨水は家の寿命を縮める天敵です。
ただ、このネジを完全に取り除くには、内部を解体する必要があります。
そうなるとかなり大掛かりになるので、他の方法を検討します。
ディスクグラインダーとも呼ばれる、研磨や切断に使われるベビーサンダーという工具があります。
これで外部に出ているネジをカットし、コーキング補修をするのが現実的という判断に至りました。
この写真は、コーキングを行った後、外壁と同じ素材、ジョリパットで仕上げをおこなった後の写真です。
どうしても補修した後というのは、目立ってしまいますが、まだ新築後、6~7年程しか経過しておらず、この段階で外壁を塗り替えるのは早いですね。
外壁を塗り替えるとなると、今回の目的であるエクステリア交換よりも高額になってしまう可能性が高いです。
それほど違和感があるわけでもないため、塗り替えのタイミングで考えたほうが良いだろうと判断いたしました。
こちらが新しく付け替えた木製の柵です。
防腐剤の含まれた塗料で仕上げた、腐りにくい木材=米スギで作っています。
コンクリートの上に柱を直接載せると木材が腐りやすくなるので、スペーサーで縁を切り、金属製のプレートで強化しています。
お隣様との境界そばは、建物が後退していて、スペースがとれたため、コンクリートを打設して、自転車置き場をつくりました。
東京23区内の限られた敷地です。有効に使わないと。
ふと、囲いがなくても、問題ないのでは?なんて思ってみたものの、囲いがなければ、遮るものが無くなり、敷地内に簡単に出入りができてしまいますし、空き缶やごみなどを置かれてしまうこともありそうですよね。
家の中から、すぐそこに人影が見えたりしたら気味が悪いものです。
柵があるのに、人影が見えたら明らかに不審者だ!と判断できますよね。
やっぱり、歩道との間をあける柵=仕切りはあったほうがいい。必要ですね。
完成しました。
これで台風が来ても心配ご無用、色味もウォールナットを思わせるような渋めの茶で、見る人に引き締まった印象を与えると思います。
O様、ありがとうございました。